メキシコ国立自治大学(読み)めきしここくりつじちだいがく(英語表記)Universidad Nacional Autónoma de México

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メキシコ国立自治大学」の意味・わかりやすい解説

メキシコ国立自治大学
めきしここくりつじちだいがく
Universidad Nacional Autónoma de México

メキシコの首都メキシコ市にある大学。スペイン統治下の1551年国王フェリペ2世により創設された。メキシコ独立(1821)後、1910年メキシコ国立大学となり、1929年完全な自治権を獲得して現在名となった。1954年メキシコ市郊外の広大なキャンパス統合移転し、大壁画をもつ近代建築からなる大学都市を形成していることで知られている。1999年現在、法学、経済学、哲学文学政治社会科学、経営管理・会計学、心理学化学、自然科学、工学医学歯学獣医学・畜産学、建築学などの学部のほか、応用数学・システム研究所や法学研究所など約30の研究所が付設されている。教授用語はスペイン語。教員数約3万人、学生数約26万9000人。なお、2007年に中央大学都市キャンパスが世界遺産の文化遺産として登録されている(世界文化遺産)。

[馬越 徹]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メキシコ国立自治大学」の意味・わかりやすい解説

メキシコ国立自治大学
メキシコこくりつじちだいがく
Universidad Nacional Autónoma de México

メキシコシティーにある国立大学。スペイン統治下の 1551年にフェリペ2世により創設。メキシコ独立 (1821) 後,1910年メキシコ国立大学となり,1929年完全な自治権を得て現校名に改称。 1954年メキシコシティー郊外の広大なキャンパス,ユニバーシティシティーに統合移転。会計・経営学,建築学,化学,歯学,経済学,工学,法学,医学,人文学,政治・社会学,心理学,理学,獣医学などの学部,天文学研究所,人類学研究所などの付属研究所・センターを擁するメキシコ最大の大学である。 2007年ラテンアメリカにおける近代建築,都市計画の顕著な例として,世界遺産の文化遺産に登録された。学生数約 26万 1700人,教員数約2万 7500人 (1997) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android