病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「メサドン塩酸塩製剤」の解説
メサドン塩酸塩製剤
メサペイン(塩野義製薬、帝國製薬、テルモ)
オピオイド系の合成鎮痛剤です。この薬は、ほかの強オピオイド鎮痛剤では十分な鎮痛効果が得られない中等度から高度の疼痛をともなう各種ガンで、強オピオイド鎮痛剤の継続的な使用を必要とするガン性疼痛の鎮痛にのみ使用されます。
①重大な副作用として、ショック、アナフィラキシー、薬物依存、呼吸停止、呼吸抑制、心停止、心室細動、心室頻拍、心不全、期外収縮、QT間隔延長、錯乱、せん妄、肺水腫、無気肺、気管支けいれん、喉頭浮腫、腸閉塞、
②そのほか、傾眠、吐き気・嘔吐、便秘、下痢、ふるえなどが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。
①錠剤で、通常は1回5~15mgを1日3回服用します。
②重度の呼吸抑制や慢性閉塞性肺疾患のある人、気管支
③心機能障害、低血圧、QT延長のある人、QT延長を起こしやすい人、QT延長の既往歴がある人、QT延長を起こしやすい薬剤を使用中の人、低カリウム血症、低マグネシウム血症、低カルシウム血症、心疾患(不整脈、虚血性心疾患など)、呼吸機能障害、肝・腎機能障害、脳の器質的障害、代謝性アシドーシスがある人、ショック状態にある人、てんかんなどのけいれん性疾患やその既往歴のある人、甲状腺機能低下症、副腎皮質機能低下症のある人、衰弱している人、薬物依存の既往歴のある人、 高齢者、前立腺肥大症による排尿障害、尿道狭窄のある人、尿路手術後の人、器質的幽門狭窄、重篤な炎症性腸疾患がある人、最近消化管手術を行った人、胆嚢障害、胆石症、
④この薬を使用中に、ほかの薬を使う必要が生じたときは、前もって必ず医師・薬剤師に相談してください。
とくに抗不整脈剤、抗精神病剤、三環系抗うつ剤、抗真菌剤、ジドブジン製剤などで薬の効果が弱くなったり、思わぬ副作用が現れることがあります。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報