メルビル島(読み)めるびるとう(英語表記)Melville Island

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メルビル島」の意味・わかりやすい解説

メルビル島(カナダ)
めるびるとう
Melville Island

カナダ北部ノースウェスト・テリトリーズおよびヌナブート・テリトリーのフランクリン地区にある島。カナダ北極海諸島の北西部を構成するクイーン・エリザベス諸島南部(パリー諸島)に属する。面積約4万2000平方キロメートル。最高点は標高1000メートルあるが、多くは500メートル以下の台地状の島で、海岸は比高200メートル前後の崖(がけ)となっている部分が多く、全島が岩石質のツンドラ地域である。ジャコウウシが生息する。周辺の海は夏季の一部を除きパックアイス(流氷)に覆われる。近年、周辺の海底天然ガスの開発が進んでいる。1818年ごろ、イギリスのパリーSir William Parry(1790―1855)により発見された。

[大竹一彦]


メルビル島(オーストラリア)
めるびるとう
Melville Island

オーストラリア北部、ノーザン・テリトリー北端、ダーウィンの北70キロメートルにあるチモール海上の島。狭い海峡を隔てて西のバサースト島にほぼ接する。面積5750平方キロメートル、人口は隣接するバサースト島とあわせて2033(1996)。先住民専用地区に指定されている。北岸林業製材業が行われている。ダーウィンとの間に定期航空路がある。同国北岸最初の入植地で、1824年入植、29年放棄。島名はイギリス海軍大臣名に由来する。

[谷内 達]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メルビル島」の意味・わかりやすい解説

メルビル島
メルビルとう
Melville Island

オーストラリア,ノーザンテリトリー北西岸の沖合いにある島。面積 5800km2本土のダーウィンとはクラレンス海峡でへだてられる。森林におおわれた低い丘陵が連なり,海岸は砂地かマングローブの茂る湿地。 1644年にオランダ人の A.タスマンが来航。 19世紀初めに流刑植民地にする試みがあったが失敗した。現在の住民の大部分オーストラリア先住民で,真珠ナマコ木材主産物

メルビル島
メルビルとう
Melville Island

カナダ北部,北極海にある島。面積4万 2400km2。 1918年に発見。ジャコウウシの群れが生息するが,定住者はいない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android