ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
メロッツォ・ダ・フォルリ
Melozzo da Forlì
[没]1494.11.8 フォルリ
イタリアのウンブリア派の画家。本名 Melozzo deli Ambrogi。ピエロ・デラ・フランチェスカに師事し,またアンドレア・マンテーニャの影響もみられる。ロレト,ウルビノ,ローマなどで活躍。師の遠近法をさらに進めて短縮法による遠近法的効果を駆使し,それに厳しい写実技法を併用して独特の画風を樹立した。作品はバチカン美術館にある『シクストゥス4世プラティナ謁見図』 (1475~77) ,ロレト聖堂聖具室の天井画 (1478) ,サンティ・アポストリ聖堂穹窿の壁画 (1480) などで,いずれも師の画業をよく継承し進展させており,ウンブリア派絵画の飛躍に大きく寄与した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報