モノタイプ(英語表記)monotype

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モノタイプ」の意味・わかりやすい解説

モノタイプ
monotype

活字を1本ずつ鋳造していく形式植字機。活字鋳造の省力,自動化の手段として 1897年アメリカの T.ランストンにより発明された。日本でも 1950年頃から実用化した。その原理は,タイプライタと同じで,オペレータがキーを押し,テープの上にその文字を表わす孔をあける。これは6単位,8単位というように区別されるが,この連続鑽孔されたテープを鋳造機にかけると,それに対応する文字の母型を選んで連続的に鋳造していくもの。在来植字に比べ,きわめて高速,能率的であったが,この方式もほとんどコンピュータに代られるようになった。

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