日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラージャ」の意味・わかりやすい解説 ラージャらーじゃrāja サンスクリット語をはじめとするインド諸語で「王」を意味する。初期ベーダ文献では「ラージャン」という語形が用いられ、部族の「首長」の意味に使われていたが、王権の伸張に伴い諸国の「王」を意味するようになった。後世さらに「王中の王(ラージャーディラージャ)」「大王(マハーラージャ)」「大王の中の王(マハーラージャーディラージャ)」などの称号も用いられるようになる。このうち「マハーラージャ」という称号は、イギリス植民地時代の藩王によっても用いられている。[山崎元一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラージャ」の意味・わかりやすい解説 ラージャrāja インド,サンスクリット語で「王」の意。アーリア人がインダス川上流地方に定住した頃の部族制時代には部族の首長を意味したが,部族制から王制へ発展するにつれて「王」を意味するようになった。王権が伸張するとマハーラージャ (大王) などの称号が王の権威を示す称号として用いられるようになった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報