ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
リウィウス・アンドロニクス
Livius Andronicus, Lucius
[没]前204頃
ローマの詩人。「ローマ文学の創始者」といわれる。捕虜としてローマに行き,解放されてギリシア語とラテン語の教師となる。教材の必要から,サトゥルヌス詩体を用いて『オデュッセイア』をラテン語に翻訳。ギリシア劇に基づいて初めてラテン語の悲劇を創作,みずから演出し,俳優として演じた。女声合唱のための賛歌 (前 207) もラテン文学最初の抒情詩となった。
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