ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リーコック」の意味・わかりやすい解説
リーコック
Leacock, Stephen
[没]1944.3.28. カナダ,トロント
カナダのユーモア作家,経済学者。フルネーム Stephen Butler Leacock。イギリスに生まれ,6歳のときにカナダへ移住。トロント大学,シカゴ大学に学び,1903年からマギル大学で約 30年間経済学を講じ,名物教授として有名であった。しかし本領はユーモア小説で,最も著名な『町の日向点描』Sunshine Sketches of a Little Town(1912)をはじめとして,『ノンセンス小説集』Nonsense Novels(1911),『わがイギリス発見』My Discovery of England(1922)など多数の短編集を著した。批評家としても健筆をふるい,『マーク・トウェーン』Mark Twain(1932),『チャールズ・ディケンズ』Charles Dickens(1933)などの評伝がある。ほかに,自伝『あとに残した少年』The Boy I Left Behind(1946)がある。(→カナダ文学)
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