朝日日本歴史人物事典 「リーランド」の解説
リーランド
生年:1850.9.7
明治時代に来日したお雇い外国人。アメリカ人体育教師。米国アマースト大学,ハーバード大学卒,医学博士。明治11(1878)年,新設の体操伝習所に招かれて,学校体操の選定と教員養成に当たった。彼が選定した体操はのちに「普通体操」と称され,明治期を通じてわが国の学校で実施されることになった。また,活力試験(身体検査,体力測定)を実施して,体操の効果を科学的に実証することの必要性とその方法も示した。14年離日後,ドイツでさらに医学を学び,帰国後は医学者,医師として生涯を送った。<参考文献>『李蘭土氏講義体育論』(筑波大中央図書館蔵),今村嘉雄『学校体育の父リーランド博士』
(大熊廣明)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報