翻訳|Lucy
アウストラロピテクス・アファレンシスの女性個体骨格化石(AL 288-1)に付けられた愛称。1974年エチオピアのアファール低地のハダールで,この化石を発見したジョハンソンD.C.Johansonたちが現場でお祝いパーティーをした際に,ラジカセからビートルズの《ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ》が聞こえてきたのが,愛称の由来。骨格の40%が残っており,アウストラロピテクスの全身の様子が初めて明らかになった歴史的な化石標本である。年代は約320万年前。身長は1メートル少々で,骨盤と胸郭は非常に幅広く,脚は腕よりわずかしか長くなかった。
→アウストラロピテクス・アファレンシス
執筆者:馬場 悠男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
(馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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