ルーシー(その他表記)Lucy

翻訳|Lucy

デジタル大辞泉 「ルーシー」の意味・読み・例文・類語

ルーシー(Lucy)

1974年にエチオピアで発見されたアウストラロピテクス‐アファレンシスの女性の化石愛称。「ルーシー」の名はビートルズ楽曲由来全身骨格の約40パーセントが残り、学術的に貴重。脳の大きさは類人猿と同程度で、直立二足歩行をしていた。
米国NASA小惑星探査機可視光赤外線の三つの光学観測装置を搭載し、木星トロヤ群に属す七つの小惑星小惑星帯の一つの小惑星を探査する。太陽系形成初期および惑星の形成と進化に関する知見を得ることを目的とする。2021年10月に打ち上げ成功。

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改訂新版 世界大百科事典 「ルーシー」の意味・わかりやすい解説

ルーシー
Lucy

アウストラロピテクス・アファレンシスの女性個体骨格化石(AL 288-1)に付けられた愛称。1974年エチオピアのアファール低地ハダールで,この化石を発見したジョハンソンD.C.Johansonたちが現場でお祝いパーティーをした際に,ラジカセからビートルズの《ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ》が聞こえてきたのが,愛称の由来。骨格の40%が残っており,アウストラロピテクス全身の様子が初めて明らかになった歴史的な化石標本である。年代は約320万年前。身長は1メートル少々で,骨盤胸郭は非常に幅広く,脚は腕よりわずかしか長くなかった。
アウストラロピテクス・アファレンシス
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知恵蔵 「ルーシー」の解説

ルーシー

アウストラロピテクス・アファレンシスの女性個体骨格化石に付けられた愛称。1974年、エチオピアのハダール地区で、この化石を発見した米国のD.ジョハンソンたちが現場でお祝いパーティーをした際に、ラジカセからビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」が聞こえてきたことによる。骨格の40%が残っており、アウストラロピテクスの全身の様子が初めて明らかになった歴史的な化石標本。年代は約320万年前。身長は1m少々で、骨盤と胸郭は異様に幅広く、脚は腕と同じくらいの長さしかなかった。

(馬場悠男 国立科学博物館人類研究部長 / 2007年)

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デジタル大辞泉プラス 「ルーシー」の解説

ルーシー

国立科学博物館のキャラクター名称は同館に展示されているアウストラロピテクス・アファレンシスの復元模型(愛称Lucy)から。

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