和良(読み)わら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「和良」の意味・わかりやすい解説

和良
わら

岐阜県中西部、郡上郡(ぐじょうぐん)にあった旧村名(和良村(むら))。現在は郡上市の東部を占める一地域。2004年(平成16)八幡(はちまん)、大和(やまと)、白鳥(しろとり)の3町、高鷲(たかす)、美並(みなみ)、明宝(めいほう)の3村と合併、市制施行して郡上市となる。旧和良村は、飛騨(ひだ)川の支流和良川流域にあって、北部は山地であり、南部の高原が中心地域である。国道256号が通じる。農業は稲作を中心とした複合経営がおもで、そのほかに養鶏肉牛の飼育が行われている。林野面積が総面積の90%以上で、基幹産業である林業は、おもにヒノキ植林が進んでいる。1999年からアガリクス茸(たけ)の生産を開始している。また、自動車部品の製造や縫製に女性の労働力が吸収されている。和良川には、国指定の特別天然記念物オオサンショウウオが生息しており、生息地は天然記念物に指定されている。

[上島正徳]

『『和良村史 近代百年』(1988・和良村)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「和良」の意味・わかりやすい解説

和良
わら

岐阜県中央部にある地区。旧村名。 2004年3月八幡町はじめ3町3村と合併して郡上市となった。大部分は飛騨山地南部の山林原野で,耕地は少ない。木材を産出し,畜産が行なわれる。和良川のオオサンショウウオ生息地は天然記念物。地区の一部は奥長良川県立自然公園に属する。南部を国道 256号線が通る。

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普及版 字通 「和良」の読み・字形・画数・意味

【和良】わりよう

温良。

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