バスフ

百科事典マイペディア 「バスフ」の意味・わかりやすい解説

バスフ[会社]【バスフ】

ドイツの化学会社。1861年デッカーホフ・クレム社としてマンハイムに設立,ソーダ染料アンモニアを製造。1865年コールタールから染料を製造する会社としてバーディッシュ・アニリン・ウント・ソーダ工業会社Badische Anilin-und Soda-Fabrik AG(略称BASF)に改名。1898年には日本に染料インディゴ・ピュアを輸出している。BASFは1925年当時のドイツ6大化学工業会社とともにイーゲー・ファルベン社を結成。同社解体後の1952年バーディッシュ・アニリン・ウント・ソーダ工業会社として再発足,1973年現社名。その後塗料医薬品石油事業へ進出。2001年現在世界170ヵ国に顧客をもち,40ヵ国で生産している多国籍企業で,世界最大の総合化学グループを構成。本社マンハイム郊外のルートウィヒスハーフェン。1949年設立の日本法人・BASFジャパンがある。2011年12月期売上高734億9700万ユーロ。
→関連項目カロクニーチボッシュ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バスフ」の意味・わかりやすい解説

バスフ
BASF Aktiengesellschaft

ドイツの総合化学会社。プラスチック(合成樹脂),合成繊維原料メーカーとして世界トップクラス。1865年バーディシェ・アニリン・ウント・ソーダ・ファブリークとして設立。1925年ドイツの化学会社統合によりヘキストバイエルなどとともにイー・ゲー・ファルベンに吸収されたが,第2次世界大戦後に解体され,1952年ドイツ連邦共和国にて旧社名で再出発。1973年から略称の BASFを社名とした。BASFグループは 100以上の会社群から構成され,国内主要子会社には BASFファルベン・ウント・ファセルン(塗料,インキ顔料,繊維),BASFクラフトベルク・マール(電力),エラストグラン(ポリウレタン製造装置,同製品),ノルトマーク=ベルケ(医薬品),ウインターシャル(石油製品,原油天然ガス肥料)があり,共同出資会社ライニッヒ・オレフィンベルケ(ポリオレフィンスチレンブタジエン),クノール(医薬品)があった。海外ではアメリカ合衆国が最大市場で,その他海外約 160ヵ所に生産工場をもち,世界全体では子会社,関連会社 330以上に及んだ。医薬品,ファインケミカル,肥料などの医薬・栄養部門,繊維・皮革用塗料,顔料,コーティング剤など染料・加工仕上剤部門,ポリオレフィン,PVC,発泡剤などプラスチック・繊維部門,および石油・ガス部門などからなる。

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