ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルート砂漠」の意味・わかりやすい解説 ルート砂漠ルートさばくDasht-e Lūt イラン東部，ケルマーン州，ホラーサーン州，シースターン・バ・バルチスターン州にまたがる砂漠。北西から南東にかけて広がり，長さ約 320km，幅約 160kmに及ぶ。東部は砂丘や砂の高台からなる一つの巨大な地塊であり，西部は風食された回廊状の地形が高い峰々の連なる広大な地域を区切り，ヤルダンと呼ばれる独特の地形をなす。標高 300m以下の低地は塩原をなし，夏場の暑さと低湿度は他に類がないといわれる。地質学的過程のたぐいまれな事例として評価され，2016年に世界遺産の自然遺産に登録。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルート砂漠」の意味・わかりやすい解説 ルート砂漠るーとさばくDasht-e-Lūt イラン東部、イラン高原中央部を占める大砂漠。長さ約1100キロメートル、面積約5万平方キロメートル。イラン高原中もっとも低く、平均標高は約600メートル。「裸」を意味するルートの名のとおり完全に乾燥しており、生物の生息はほぼ不可能である。この砂漠を横断するのは中央アジアの大砂漠を横断するより困難だといわれる。［香川優子］ 2016年、ユネスコ（国連教育科学文化機関）の世界遺産の自然遺産に登録された（世界自然遺産）。［編集部 2017年2月16日］[参照項目] | イラン高原 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
