ルールモント(読み)るーるもんと(英語表記)Roermond

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルールモント」の意味・わかりやすい解説

ルールモント
Roermond

オランダ南部,リンブルフ州の都市。マース川右岸,ルール川との合流点に位置する。 1232年都市権を獲得。 14~15世紀には毛織物取引の中心地として繁栄し,1543年までヘルデル公領支領の首都。 59年以来司教座がおかれ,住民大部分カトリック。第2次世界大戦で多大の被害を出したが,後期ロマネスクの大聖堂 (1224創設,のち再建) ,聖クリストフェル大聖堂 (1410) などが残る。大規模な鶏卵の選別包装施設をもつ農産物市場があるほか,化学,電気機器,織物,木製品,葉巻などの工業が立地する。人口4万 2782 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルールモント」の意味・わかりやすい解説

ルールモント
るーるもんと
Roermond

オランダ南東部、リンブルフ州にある商工業都市。人口4万5159(2001)。マース川とその支流ルール川の合流点に位置し、鶏卵取引などの商業活動が盛んで、化学、電気器具繊維、食品などの工業も発達する。14世紀にはハンザ同盟に加入し、織物交易で重要な地位を占めた。カトリックの司教座都市でもあり、市内には1224年に建設されたロマネスク様式のムンステル教会や、デ・ウィットJacob de Wit(1695―1754)などの絵画で知られる聖クリストフェル大聖堂がある。

[長谷川孝治]

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