ハンガリー生れのオーストリアの詩人。本名はNikolaus Franz Niembsch von Strehlenau。大学と専攻分野を転々と変えた後,なにも資格を取らぬまま,かなりの遺産が手に入ったのを機に,1831年シュトゥットガルトに旅行し,友人や出版社を見いだして,ここを根拠地に文筆活動に入る。翌年さらに自由に憧れてアメリカに渡るが,その実情に失望落胆して帰欧した。憂愁と絶望を歌う〈世界苦〉の詩人として知られ,《葦の歌》(1832)や《森の歌》(1843)等の自然詩では自然と人間との内的照応をみごとに歌い出したが,また外国支配下のポーランド民衆に同情を寄せる政治詩も書き,〈オーストリアのバイロン〉と呼ばれた。《ファウスト》(1836),《サボナローラ》(1837),《アルビゲン派の人々》(1842)では,叙事詩形式で人間と信仰の問題を扱ったが,その思想的立場は虚無主義からキリスト教神秘主義まで大きな振幅で揺れている。1844年に突如発狂,その後の5年余は病院生活であった。
執筆者:石井 不二雄
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…なお,モーツァルトの作品のほかに,ドン・フアン伝説に基づいた音楽作品としては,R.G.シュトラウスの交響詩《ドン・フアンDon Juan》(1888)が名高い。シュレジアの詩人N.レーナウの未完の詩《ドン・フアン》に基づき,理想の追求,女性の美と愛などをテーマとした詩の内容を自由な幻想曲の形式で表現した作品。【国安 洋】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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