アキノ(コラソン)(英語表記)Corazon Aquino

旺文社世界史事典 三訂版 「アキノ(コラソン)」の解説

アキノ(コラソン)
Corazon Aquino

1933〜  
元フィリピン大統領
夫ベニグノの暗殺を機に政治活動を始めた。1986年2月の大統領選挙において野党の統一候補となり,黄色をシンボル・カラーとした選挙運動を展開した。選挙はマルコス大統領の勝利とされたが,不正選挙だとする世論を味方とし,エンリレ,ラモスらの国軍幹部による2月革命などの政情不安の中,マルコスはハワイへ亡命し,コラソンが大統領に就任した。1987年に新憲法が施行され,議会選挙も行われた。前政権累積債務や,軍内部の反対勢力,共産ゲリラ新人民軍などの諸問題に対し,十分な成果をあげるまでにはいたらず,1992年大統領はラモスにひき継がれた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android