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アケビコノハ アケビコノハAdris tyrannus amurensis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アケビコノハ
Adris tyrannus amurensis

鱗翅目ヤ科。前翅長約 50mmの大型のガ。前翅は先端がとがり,形,色彩ともに枯れ葉に似る。後翅は橙黄色で大きな黒色紋が2個ある。体は太い。夏季発生し,成虫で越冬する。幼虫は黒紫色で,白色眼状紋があり,アケビムベヒイラギナンテンなどの葉を食べる。成虫はブドウ,モモなどの果実に口吻を刺して汁を吸い,ときに大害を与えることがある。北海道,本州,四国,九州,東アジア,インドに広く分布する。

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百科事典マイペディアの解説

アケビコノハ

鱗翅(りんし)目ヤガ科の1種。開張100mm内外,前翅は一見枯葉によく似ていて,枯葉に止まると判別困難。幼虫はアケビ,ムベなどの葉を食べ,大きな眼状紋がある。成虫は夏〜秋に出現し成虫で越冬。
→関連項目ヤガ(夜蛾)

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世界大百科事典 第2版の解説

アケビコノハ【Adris tyrannus】

鱗翅目ヤガ科の昆虫(イラスト)。大型のガで,開張10cm内外。前翅は一見枯葉に似て褐色,後翅は鮮やかな黄色で中央に黒色の紋があり,外縁には黒色の太い帯を有する。夜行性で,昼間静止するとき後翅は前翅の下に隠れるので発見しにくい。日本,中国,インド北部など暖温帯に分布し,各地の平地にふつう。幼虫がアケビの葉を食うためこの名があるが,ムベにも発生する。7~9月に羽化。強大な口吻(こうふん)を有し,夜間各種の果樹に飛来し,ブドウ,モモ,ナシなどの熟果に穿孔(せんこう)して吸液するため大きな被害を与える。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アケビコノハ
あけびこのは / 通草木葉
[学]Adris tyrannus

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヤガ科に属する大形のガ。はねの開張は50ミリメートルに達し、前翅は枯れ葉状で緑褐色、静止するとき、美しい黄色に黒色紋のある後翅をその下に隠す。幼虫はアケビのほか庭園のムベに発生するので、住宅地でみることも多い。ヒマラヤから中国、日本、ロシア連邦アムール地方に分布する。類似のコノハガはアジアに広く分布するほか、アフリカ、南アメリカの熱帯に多い。日本ではほかにヒメアケビコノハやキマエコノハを産する。いずれも夜間果樹園に飛来し、モモ、ブドウ、ナシ、ミカンなどの熟果の液を吸って大害を与える。[杉 繁郎]

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