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アセテート繊維 アセテートせんい acetate fibre

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アセテート繊維
アセテートせんい
acetate fibre

アセテート人絹とも呼ばれる半合成繊維の一種。 1894年イギリスの化学者 C.ビバンらが特許を得たが,工業化の開始は 1920年代。日本では第2次世界大戦後,工業化。製法はα-セルロースの多いアセテートパルプリンター (短綿毛) に酢酸を化学的に反応させて酢酸セルロースとし,これをアセトンの溶剤で溶解した原液を,加熱した空気の中に送りながら紡糸する。

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百科事典マイペディアの解説

アセテート繊維【アセテートせんい】

アセテートレーヨン,略してアセテートとも。1869年に発見され,第1次世界大戦中は航空機の翼の一部に用いられた。1921年にセラニーズcelaneseの商標で売られ一般化。
→関連項目化学繊維レーヨン

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世界大百科事典 第2版の解説

アセテートせんい【アセテート繊維 acetate fiber】

アセチルセルロースを紡糸した繊維で,半合成繊維の一つ。アセテートレーヨンacetate rayonともいい,略してアセテートともいう。セルロースアセテート(第二次酢酸セルロース,単にアセテートともいう)および三酢酸セルロース(トリアセテート)で作られる繊維をともにアセテート繊維という。アセテートは1869年に発見され,第1次大戦中飛行機の翼の塗布用として用いられていたが,戦後その用途がなくなってから,イギリスで人造絹糸として用途開発され,1921年商標セラニーズCelaneseで初めてアセテート繊維が市場に出された。

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大辞林 第三版の解説

アセテートせんい【アセテート繊維】

酢酸セルロースからつくられる半合成繊維。光沢・感触は絹に似ていて、弾力性・保温性に富むが、熱に弱い。服地・洋傘地などに幅広く用いられる。アセテート人絹。アセテート-レーヨン。酢酸絹糸。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アセテート繊維
あせてーとせんい
acetate fiber

セルロース(C6H10O5)nの酢酸エステルであるアセチルセルロース[C6H7O2(OH)3-m(OCOCH3)m]n(mは0~3)からなる人造繊維。アセチルセルロースのC6単位中のヒドロキシ基-OHのほとんど全部にアセチル基CH3CO-の入ったものをトリアセテートといい、クロロホルムに溶けるがアセトンには不溶である。このため、アセチル基を部分的に加水分解(けん化、熟成という)して、アセチル基が2個入ったものと、3個入ったものとの中間にもっていくと、アセトンに可溶となる(ジアセテート)。これをアセトンに溶かし15~24%溶液として細孔から熱風中に押し出すと糸になる。柔らかい風合(ふうあ)いをもち、羊毛のような感じを与える。セルロースのヒドロキシ基がアセチル化されているために水になじまない。アセチル化度53~57%のものが繊維として用いられる。熱可塑性の性質をもち、140~150℃以上で変形し始めるので、アイロンがけの温度は115~120℃を超えてはならない。またプラスチックとして写真や映画用フィルムにも用いられる。なお、アセチル化度59.5%以上のものはトリアセテート繊維とよばれ、より吸湿性が少ない繊維となる。[垣内 弘]

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世界大百科事典内のアセテート繊維の言及

【化学繊維】より

…そしてその後は,ナイロンやポリエステルなどの合成繊維コードがこれにとって代わった。世界的にはすでに1921年から工業生産に入っていた半合成繊維アセテート繊維も,日本では有機合成薬品工業の確立が遅れていたことと第2次大戦のために,工業化が著しく遅延していたが,48年から工業生産を開始した。当初さまざまな苦難の道を歩んだアセテートも,53年通産省で〈酢酸繊維工業育成対策〉を決定し,助成措置がとられたことと業界の努力とが相まって,各種衣料用に順調な発展を示した。…

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