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塩基性染料 えんきせいせんりょう basic dye

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩基性染料
えんきせいせんりょう
basic dye

アミノ基や置換アミノ基 ( -NHR ,-NRR' ) を含み,酸性基 ( -SO3H 基など) を含まない水溶性染料。水溶液中で色素部がカチオンとなるので,カチオン染料とも呼ばれる。ジフェニルメタン系染料,トリフェニルメタン系染料,フェナジン系染料,特に -NH2 基を有するモノアゾ染料に属するものが多い。

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デジタル大辞泉の解説

えんきせい‐せんりょう〔‐センレウ〕【塩基性染料】

分子中にアミノ基イミノ基などの塩基をもち、水溶液中で陽イオンとなる染料。絹・毛などの動物性繊維には直接染着し、木綿などには媒染する。オーラミンマラカイトグリーンメチレンブルーなど。カチオン染料

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百科事典マイペディアの解説

塩基性染料【えんきせいせんりょう】

分子内にアミノ基−NH2,または置換アミノ基−NHR,−NRR′をもった色素塩基の塩酸塩の構造をした染料。一般に色はあざやかで美しいが,日光に弱い。絹には直接染まるが,タンニン媒染で木綿やレーヨンにも染まる。
→関連項目染料

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世界大百科事典 第2版の解説

えんきせいせんりょう【塩基性染料 basic dye】

アミノ基-NH2または置換アミノ基-NHR,-NRR′をもった色素塩基の塩酸塩の構造をもつ染料の総称。ときにシュウ酸塩,または塩化亜鉛との複塩もある。分子構造から塩基性染料を分類し,それぞれの例を表に示す。 1856年にW.H.パーキンによって発明された最初の合成染料モーブをはじめとし,初期の合成染料の多くはアニリンを原料とした塩基性染料である。動物繊維ナイロン等に直接染着する。セルロース繊維には親和性がないが,タンニン等で前処理すれば染めることができる。

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大辞林 第三版の解説

えんきせいせんりょう【塩基性染料】

色素分子中に酸性基を含まず、アミノ基などの塩基性基をもつ染料。メチレン-ブルー・オーラミン・マラカイト-グリーンなど。色は鮮やかだが日光により褪せやすい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塩基性染料
えんきせいせんりょう
basic dyes

酸性基を含まない水溶性染料。アミン塩、第四アンモニウム基、あるいはカルボニウムイオンをもつ。酢酸酸性の染浴から絹、羊毛などの動物繊維やナイロンに直接に染まる。アセテート繊維に染まるものもある。セルロースには親和性をもたないが、あらかじめタンニンで繊維を処理しておけば、セルロースも染めることができる。
 化学構造の種類は広範囲にわたっており、アゾ染料、ジフェニルおよびトリフェニルメタン染料、アジン染料、オキサジン染料、チアジン染料などがある。初期に合成された染料はすべて塩基性染料であった。色調が鮮明で着色力が大きい利点をもつ反面、一般にアルカリ、日光、洗濯に対して弱い欠点をもつので、特殊な目的に用いることが多い。雑貨、インキ、紙、皮革の着色に用いられるほか、生体染色や各種指示薬に利用されるものも多い。興味深いことに、アクリル繊維上においては、動物繊維やナイロン上よりも著しく耐光性が向上するものが多い。アクリル繊維用の耐光堅牢(けんろう)度の良好なものも開発され、鮮明色が流行した。アクリル繊維用塩基性染料を、古典的な塩基性染料と区別するためにカチオン染料とよんでいる。構造的には、第四アンモニウム基をもつアゾ染料あるいはアントラキノン染料か、一部のシアニン染料である。今日では繊維用塩基性染料はアクリル繊維用のカチオン染料が主体である。
 塩基性染料は歴史的にも古く、すべての色調にわたって100種類以上のものが知られている。オーラミン、フクシン、メチレンブルー、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレットなどは、古くから知られている染料である。[飛田満彦]

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世界大百科事典内の塩基性染料の言及

【染料】より

…このようにして共役系が長くなるほど,また置換基などの影響でπ電子系の電荷のかたよりが大きくなるほど,染料の吸収スペクトルは長波長となり,観察される色は深くなる。
[化学構造と性質]
 染色性を基として染料を分類すると,直接染料,酸性染料,塩基性染料,酸性媒染染料,金属錯塩染料,硫化染料,建染染料,硫化建染染料,アゾイック染料,分散染料,反応染料,酸化染料,油溶染料および蛍光増白剤などが挙げられる。しかしながら近年の染料部属の需要は大きく変化し,ほとんど使われなくなったもの,非常に使用量が増加したものなどさまざまである。…

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