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アテナイオス アテナイオスAthēnaios

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アテナイオス
Athēnaios

200年頃活躍のギリシアの文人,文法学者。エジプト,ナウタラスの生れ。主著『デイプノソフィスタイ (食通たちの宴) 』 Deipnosophistai (15巻) が現存する。これはローマの高官の家に 23人の哲学者,文献学者,医者,芸術家たちが会食しながら,さまざまな事柄を語り合うというもの。逸話と引用がふんだんに織込まれ,古代の文学,芸術,私生活に関する研究解説の多彩な収集をなし,同時に中喜劇,新喜劇,ヘレニズム文学の断片を後世に伝える役割も果した。

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デジタル大辞泉の解説

アテナイオス(Athēnaios)

2世紀ごろのギリシャの文人。その著書「博士の饗宴(きょうえん)」は今に伝わる最古の料理大全と呼ぶべきもので、当時の日常生活を知るうえでの貴重な資料。生没年未詳。

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百科事典マイペディアの解説

アテナイオス

200年ころ活躍したエジプトのナウクラティス出身のギリシアの著作家。おびただしい話題と引用文ゆえに貴重な資料となっている大著《ディプノソフィスタイ》(〈宴席の智者〉の意)を残す。

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世界大百科事典 第2版の解説

アテナイオス【Athēnaios】

200年ころ活躍したギリシアの著作家。生没年不詳。伝記的な詳細は不明であるが,エジプトのナウクラティスの出身で,最初アレクサンドリアで学び,のちローマで暮らしたと伝えられる。残っている作品は《デイプノソフィスタイ》(〈宴席の智者〉の意)だけであるが,これは全15巻の膨大な著作で,最初の2巻および第3巻の一部などは抜粋の形になっているので,本来は全30巻だった作品が15巻にまとめられたとする説もある。

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大辞林 第三版の解説

アテナイオス【Athēnaios】

200年頃のギリシャの著述家。食物と料理に関連する多方面の知識と話を集めた雑学の書「食卓の賢人たち」は、古代の学者や文人の著作から数多くの引用がなされている点だけでなく、当時の日常生活を知る上でも貴重。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アテナイオス
あてないおす
Athenaios

生没年不詳。200年ごろ活躍した古代ギリシアの文人。ナウクラティス(エジプト)出身。経歴は不明。その著『博士の饗宴(きょうえん)Deipnosophistai(15巻の体裁で現存)は今日まで伝わる最古の「料理大全」とよぶべきもの。文学研究家、詩人、歌手、演奏家、哲学者、医師、役人、法律家などが3日間にわたる大宴会の席で談論風発、ありとあらゆる話題を提供するという枠構造のなかに、世界各地の料理法、贅(ぜい)を尽くした美食趣味、酒、果実、家具食器、宴席につきものの歌舞音曲、手品などについてのおびただしい情報が盛り込まれている。「饗宴(シュムポシオン)」形式の文学作品としてみればプラトンやクセノフォンのその名の作には及ぶべくもないが、古代ギリシア・ローマの日常生活を伝えてくれる点では無二の資料である。またこの書は、失われてしまっていまに伝わらない劇を1000以上も引用してくれているので、古代ギリシアの中期喜劇、新喜劇についての最大の情報源として文学史的価値はきわめて高い。[中務哲郎]

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