アドビシステムズ(その他表記)Adobe Systems Incorporated

デジタル大辞泉 「アドビシステムズ」の意味・読み・例文・類語

アドビ‐システムズ(Adobe Systems)

米国コンピュータソフトウエア会社。1982年に設立画像作成編集や、電子書籍の作成・閲覧のためのソフトウエアを多く開発。アドビ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アドビシステムズ」の意味・わかりやすい解説

アドビシステムズ
Adobe Systems Incorporated

アメリカ合衆国コンピュータソフトウェアメーカー。印刷,出版(電子出版DTP),グラフィック・デザインコンピュータ・グラフィックス)用ソフトウェアの開発を手がける。1982年,コンピュータ科学者ジョン・ワーノックとチャールズ・ゲシキによって設立。ポストスクリプト PostScriptと呼ばれるページ記述言語を開発し,コンピュータやプリンタの機種の区別なく,文字や画像を数学的用語で記述することを可能にした。1983年,アップルコンピュータ(→アップル)が株式の 15%を取得,ポストスクリプトの最初のライセンス保有者となった。1985年,アップルはキヤノンが開発したレーザープリントエンジンを使用したポストスクリプトプリンタ第1号 LaserWriterを発売した。ポストスクリプトとレーザープリンタの組み合わせにより,印字の品質とデザインの柔軟性は飛躍的に向上した。1986年,新規株式を公開。1987年ポストスクリプトをもとにした作図描画ドローイング)ソフトウェア Adobe Illustrator,1990年デジタル画像修正(フォトレタッチ。→画像処理)ソフトウェア Adobe Photoshopを発売。同時期に Adobe Acrobat製品群を開発。PDF(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)に変換した文書は,どのオペレーティングシステムでも無償Acrobat Readerを使って書式タイポグラフィ,画像をほぼそのままの状態で読んだり印刷したりすることができる。企業買収によって多くのソフトウェアを加え,1997年にはソフトウェアの売り上げが総収益のほぼ 8割を占めた。2005年,マルチメディア関連企業のマクロメディアを買収した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アドビシステムズ」の意味・わかりやすい解説

アドビシステムズ
あどびしすてむず
Adobe Systems

アプリケーションソフトウェアを開発、販売する会社。本社はアメリカのカリフォルニア州サン・ホゼ市。1982年に、チャールズ・ゲシキCharles Geschke(1939―2021)とジョン・ワーノックJohn Warnock(1940―2023)によって設立された。年間の売上高は47億9551万ドル(2015年11月期)で、おもにデザイン、アート、ウェブ、モバイルアプリケーション、ビデオ、放送、および印刷媒体によるコンテンツの作成者に向けたアプリケーション・ソフトウェアを提供している。とくに、画像クリエイターの大半が利用しているAdobe Photoshop(フォトショップ)やAdobe Illustrator(イラストレーター)、PDFフォーマットのファイルを作成するためのAdobe Acrobat(アクロバット)、ウェブブラウザでマルチメディア表現を可能にするAdobe Flash(フラッシュ)(2020年サポート終了)などが有名である。単体のソフトウェア製品の販売から、月額制で最新のアプリケーションやサービスを提供するビジネスモデルに移行しつつある。2018年に社名をアドビシステムズからアドビに変更した。

[編集部 2016年6月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「アドビシステムズ」の解説

アドビシステムズ

「Adobe」のページをご覧ください。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android