アバス(通信社)(読み)あばす

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アバス(通信社)
あばす
Havas

フランスのAFP通信社の前身。正称はアバス通信社Agence Havas。1835年シャルル・アバスがパリに設立した世界最古の通信社。当初は新聞の翻訳や商況ニュースの配信から出発した。腕木信号機や伝書鳩(でんしょばと)を利用して速報に努め、電信時代に入ってから近代的通信社に発展、19世紀後半から20世紀前半にかけて世界的に活動した。1940年フランスの対ドイツ降伏で解散、1944年フランスの解放とともにAFPに改組された。[伊藤力司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアバス(通信社)の言及

【AFP】より

…Agence France‐Presseの略称で,1944年9月30日の政令に基づく半官組織としてパリに設立された。第2次世界大戦中,1940年フランスの降伏に伴って解散し,政府に接収された世界最古の近代的通信社アバスAgence Havas(1835創立)の施設と伝統を受け継ぐ。57年民間の機関に改組されたが,政府から補助金を受けている。…

【通信社】より

…アメリカのAP通信社は一貫して新聞社の協同組織として経営を維持しており,日本の共同通信社その他これに範をとる通信社も多い。
[歴史と現状]
 近代的通信社の始祖ともいわれるアバスAgence Havas(フランス,1835創設),ウォルフWolffs Telegraphen‐Bureau(ドイツ,1849創設),ロイター(イギリス,1851創設)の各通信社は,当初は顧客へ経済情報を流すことから始まり,電信,海底ケーブルなどの近代的通信技術の開発にともなって,先進ヨーロッパで発展し,19世紀後半における世界の三大通信社といわれた。これら三つの通信社は1856年に第1回の国際協定を結んで,ニュースの交換を行うようになった。…

※「アバス(通信社)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

ビル風

高層建築物の周辺でみられる、建物による風の乱れをいう。風向の変化のほかに風速の強弱によって表される。一般には、高層ビルの周辺で吹く強い風をさすことが多い。 風の強くなる場合として次の三つがある。(1)...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android