アパレル産業(読み)アパレルサンギョウ

百科事典マイペディアの解説

アパレル産業【アパレルさんぎょう】

既製服産業。アパレルapparelとは〈衣服〉の意である。アパレル製造卸,縫製メーカー,ニットウェアメーカー,受託加工業者,輸入卸,二次卸,そしてアパレル製品を販売する小売業者から構成される。日本のアパレル業界の市場規模は約15兆円(1996年)であり,それを販売小売業態別に見ると,衣料専門店43.5%,百貨店32.9%,スーパーマーケット17.8%,通信販売5.8%となっている。構成メンバーを企業規模別にみると,圧倒的に中小企業が多いが,これは,個人の力量が最も重要な成功要因となるファッション産業の特質を反映している。今後,消費の個性化・多様化が進展するにつれ,中小企業であることの強みがさらに発揮されると予想される。〈アパレル産業〉という語が定着したのは1970年代に入ってからのこと。中国,東南アジア諸国から流入する繊維製品の商品競争力の向上を背景に,高付加価値化をこの業界が追求しはじめた頃にあたる。

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流通用語辞典の解説

アパレル産業【apparel industry】

新しい産業分類の一つ。アバレルとは衣料一般のことであり、アバレル産業は、衣料製造業の総称。とくにアメリカ流の呼称に変えた背景には、商品企画力を強め、ファッション性の高い衣料を開発することにより、市場を高級化し、欧米などの高級衣料に対抗しようとする意図がある。昭和51年に通産省が策定した繊維産業ビジョンのなかでは、アバレル産業を繊維産業の知識集約化の姿として位置づけており、業界の展望をそこから見出そうとしている。このような将来展望を示す新たな産業分類として、卸小売業を流通産業、食堂業を外食産業、家具什器業をインテリア産業などと呼ぶことも一般化している。

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世界大百科事典 第2版の解説

アパレルさんぎょう【アパレル産業】

ファッション性の強い衣服を企画,製造,販売する産業のことを日本でこういう。〈アパレルapparel〉とは,英語で衣服,服装の意味である。アパレルなりアパレル産業という言葉が日本で使われはじめたのは1970年ころからである。発展途上国の繊維産業が急速に力をつけ,日本の競争相手となってきた状況のなかで,このころから高付加価値化の必要性が叫ばれるようになり,色,柄,デザインに優れ,流行にマッチした,さらには先取りする商品を企画・製造するファッション産業への転進をめざす衣料品メーカーもふえてきた。

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世界大百科事典内のアパレル産業の言及

【ファッション産業】より

…したがって衣服や服飾品だけでなく,化粧品,靴・時計などの身の回り品,家具,インテリアなども含めてファッション産業とされる場合もある。とはいえ,ファッション産業の代表は,衣服を製造,販売するアパレル産業である。以下アパレル産業を中心に述べる。…

※「アパレル産業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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