コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

流通産業 りゅうつうさんぎょうdistribution industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

流通産業
りゅうつうさんぎょう
distribution industry

商品を生産者から消費者に渡すまでの仲介機能を果す産業。従来は卸売業小売業が主役とされたが,今日では,運輸業倉庫業,情報産業などのウエイトが高まっている。これは商品開発をはじめ,物的流通,情報など,流通産業全体でのシステム化が必要とされるようになったからである。これまで百貨店が中心となり,これにスーパーマーケット進展が加わり,さらにこれらに対抗して,小売店のチェーン化が行われて,流通産業の近代化が進んできたが,最近では,これらが一斉にシステム化に取組み,関連する卸売業や運輸業などを巻込んで効率的なシステムの構築を進めている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

りゅうつう‐さんぎょう〔リウツウサンゲフ〕【流通産業】

商品の生産者と消費者の中間にあって、仲介的役割を果たす産業。卸売業・小売業のほか、運輸業・倉庫業なども含む。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

流通産業
りゅうつうさんぎょう
distribution industry

生産された商品が消費者に渡るまでの仲介機能を担当する産業のこと。卸売業や小売業のほか、商品の物的な流れに携わる運輸業や倉庫業(とくに物的流通産業ともよぶ)がこれに含まれる。古く長い歴史をもつこの業界も、1960年代に入り、日本経済の高度化を背景にその近代化(流通合理化と物流革新)が志向され、旧来の零細性や非効率性の克服が「情報化」の進展とともに進行した。
 メーカーの大型化により、卸売業者の流通チャンネル主導権は失われていった。一方、小売業界では、1985年(昭和60)には、商店数約163万店、一店当りの従業員数3.9人という零細過多な業界構造であったが、しだいに産業化された大規模小売業として、第二次世界大戦前からの百貨店に加えて、スーパーマーケット、チェーン・ストア、コンビニエンス・ストアなどが新しい流通主体として登場し、急成長をみせた。生協・農協スーパーの成長もあった。その後の経済の安定成長化のなかで、小売業界では、クレジットカードの導入による顧客の固定化、POS(販売時点管理)システムの活用による個性化・多様化する消費者ニーズの先取り(ハイキャッチ)、CATV(ケーブルテレビ)など高度情報技術の活用(ハイテク)、人間的な触れ合いや文化との接触(ハイタッチ)を求める購買行動への対応などが行われた。物的流通産業においても、流通センター、コンテナリゼーション、パレチゼーション(貨物をパレットとよばれる荷台に積み付けて、そのまま積込み、輸送などを行うこと。発送地から到着地まで同じパレットに載せ一貫して輸送・保管することを一貫パレチゼーションという)、自動化倉庫などの物流革新の諸手段による物流管理の合理化・省力化が急展開した。
 2007年(平成19)の商業統計(経済産業省)では、小売業の事業所数113万7859、年間商品販売額134兆7054億円、就業者数806万2196人、卸売業の事業所数33万4799、年間商品販売額413兆5317億円、就業者数362万2852人、となっている。なお、2007年商業統計から、駅改札内事業所(いわゆる「駅ナカ」商業施設)と有料道路内事業所が調査対象に加わった。[殿村晋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

流通産業の関連キーワードウォルマート・ストアーズハイテク・ハイタッチ・日本ネット経済新聞ジミー ホッファ日本流通産業新聞北海道岩見沢市トラフォードアパレル産業ゼンセン同盟日本流通産業くらしモア高丘 季昭農産物流通クローガー高宮 晋高丘季昭オークワ

今日のキーワード

テロ支援国家

国際的なテロリズム組織を資金や物資などの面から援助している国家。[補説]特に、米国国務省が作成する報告書で指定を受けた、イラン・スーダン・シリアの3か国のこと。北朝鮮は1988年1月に指定、2008年...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

流通産業の関連情報