六訂版 家庭医学大全科 「アフタ性口内炎」の解説
アフタ性口内炎
アフタせいこうないえん
Aphthous stomatitis
(子どもの病気)
どんな病気か
単純ヘルペスウイルスの初感染により、口内炎が多発する病気です。
症状の現れ方
口腔粘膜から歯肉にかけて口内炎が多発します。歯肉がはれて出血しやすくなります。強い口内の痛みのため飲み込むことができず、よだれが多くなります。通常、7~10日間で自然に治りますが、その間に食事、水分摂取ができなくなり、乳幼児では脱水になることもあります。
検査と診断
視診で診断します。血液検査でヘルペスウイルスに対する抗体測定を行い、確認します。
治療の方法
基本的には、水分をこまめにとり、刺激の少ない食べやすい物をとって自然に治るのを待ちます。食事量が減っても数日であれば大丈夫です。口の痛みが強く、ほとんど水分がとれず脱水になった場合は、輸液を行います。
病気に気づいたらどうする
高熱が出て、ほとんど水分がとれずに尿量がいつもより少ない場合は、医療機関を受診してください。
竹内 一夫
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報