油煙(読み)ゆえん(英語表記)lampblack

翻訳|lampblack

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「油煙」の解説

油煙
ゆえん
lampblack

魚油植物油クレオソート油石油廃油などを炉内で不完全燃焼させて得られるすす。微細無定形炭素粒子主体カーボンブラックに比べ粒子が比較的大きく,ゴムに対する増強性が弱いが,底色が青みをもって美しいので,原料紙幣印刷,石版印刷などや,ペイント黒色顔料として利用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉「油煙」の解説

ゆ‐えん【油煙】

鉱物・松やに・油脂・ベンゼンなどが不完全燃焼して発生する微細な炭素粉。インク・墨などの原料になる。
油煙墨」の略。
[類語]煤煙噴煙けむりけぶり・火煙・白煙黒煙炊煙・朝煙・夕煙紫煙香煙硝煙砲煙煙幕排煙狼煙のろしすすくゆらす煙い煙たいむせっぽい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通「油煙」の解説

【油煙】ゆえん

すす。墨の材料。〔輟耕録、二十九、墨〕の煕豐のを供す。油を用(もつ)て、腦麝金箔に入る。之れを香劑と謂ふ。

字通「油」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典内の油煙の言及

【煤】より

…そのような目的のために,原料として樹脂分の多い松材や,ナタネ油など油類を煙室で不完全燃焼させてすすをつくる。前者を松煙,後者を油煙と称している。現代でも奈良県では,このような古典的,伝統的な製法で得られたすすをにかわと練り固め上質の墨を製造している。…

※「油煙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

戻り梅雨

梅雨が明けたあとに、再び梅雨のような状態に戻ること。返り梅雨。《季 夏》[類語]梅雨・梅雨ばいう・五月雨・空梅雨・菜種梅雨・走り梅雨・返り梅雨...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android