アポ山(読み)アポサン

デジタル大辞泉 「アポ山」の意味・読み・例文・類語

アポ‐さん【アポ山】

Mount Apoフィリピン南部、ミンダナオ島南部にある火山ダバオの西約30キロメートルに位置する。標高2954メートル。同国の最高峰有史以来噴火記録はないが、活発な硫気孔が多く、硫黄鉱脈がある。周辺国立公園指定東麓にはバナナマニラ麻の栽培地が広がる。アポ火山

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「アポ山」の意味・わかりやすい解説

アポ[山]
Mount Apo

フィリピン,ミンダナオ島南部,ダバオ市と北コタバト州の境界にまたがってそびえる火山。標高2954m,フィリピンの最高峰である。古くはすぐ北のタロモ山(2693m)を含む一つの大きな火山であったが,大爆発により山頂部を失い,その後の小爆発で別々の頂上ができたと考えられる。アポの名は土着語のアプイ(火の意)に由来するとも言われる。付近一帯は国立公園,東麓斜面にはマニラアサやバナナ農園がひらける。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アポ山」の意味・わかりやすい解説

アポ山
アポさん
Mount Apo

フィリピンミンダナオ島南東部,ダバオの西約 30kmにある活火山。標高 2954m。フィリピンの最高峰で,国立公園に指定されている。ラワンなど熱帯性硬木に覆われ,フィリピンワシが生息する。南東の裾野にはマニラアサプランテーションが広がる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアポ山の言及

【フィリピン】より

…なお,構造線としては北北西~南南東と北北東~南南西の2方向が認められる。ミンダナオ島中央高地南部には群島最高峰の活火山アポ山(2954m)がそびえ,ルソン島南部からビコル半島にかけての火山地帯には二重カルデラで有名なタール湖,世界的なコニーデで知られるマヨン山(2417m)がある。またルソン島のカガヤン谷,中部ルソン平野,ミンダナオ島のコタバト平野,ブキドノン台地,パナイ島のイロイロ平野,ネグロス島西海岸平野などが重要な農業地帯を形成する。…

※「アポ山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android