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アマガエル Hylidae; green tree frog

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アマガエル
Hylidae; green tree frog

カエル目アマガエル科に属する動物の総称。体長 5cm内外。体色は緑色系統で,指先の先端はふくれて吸盤になっている。多くは樹上生活をするが,地上や地中で生活するものもある。全世界に 550種ほどが知られているが,アフリカのサハラ砂漠以南とマダガスカル島にはいない。南アメリカには特に種類が多く,多数の属に分れている。日本内地には体長 3.5cmほどのアマガエル Hyla arborea japonicaのみが分布し,人家近くにすんで雨の降る前に鳴き出すこと,環境の変化に応じて体色を変えることなどでよく知られている。琉球列島には別の1種がいる。

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百科事典マイペディアの解説

アマガエル

アマガエル科およびミナミアマガエル科に属するカエルの総称。35属550種ほどが,サハラ以南のアフリカとマダガスカルを除く全世界に分布。一般にアマガエル類は平地や低山地にすみ,樹上性。ハエ,クモなど小さい昆虫を捕食。雄の咽喉(いんこう)には声嚢があり,雨が近づくと盛んに鳴く。四肢の指先には吸盤が発達し,環境の変化に応じて巧みに体色を変える保護色の持主。日本産のニホンアマガエルは,体長約3〜4cmで雌がやや大きい。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アマガエル
あまがえる / 雨蛙
tree frog

広義には両生綱無尾目アマガエル科に属するカエルの総称で、狭義にはニホンアマガエルの通称。ニホンアマガエルHyla japonicaは北海道から九州まで分布し、朝鮮半島、中国北部にもいる。体表は緑色であるが、周囲の色彩に反応して顕著な体色変化を示し、灰白色となることもある。背面に大形の黒斑(こくはん)が現れる場合が多い。腹面は白色。指端に吸盤があり、雄ののどの下に褐色の鳴嚢(めいのう)がある。体長3~4センチメートルで、低地、山地の草むらや樹上で生活し、繁殖期に水田などに集まる。鳴き声は多数の音節からなり、きわめて長い。繁殖期以外にも湿度が高くなると鳴くため、雨の予報になるといわれる。抱接した雌雄は水面を移動しながら数個ずつ産卵するため、卵塊は小さく不定形。総卵数は500個内外。琉球諸島(りゅうきゅうしょとう)には別種のハロウエルアマガエルH. hallowelliiがいる。
 ユーラシア大陸には約10種のアマガエルが分布するが、いずれも同じ属に含まれ、形態、生態はニホンアマガエルに似る。南北アメリカには多数の属や種が分布し、地上性の種や特殊な繁殖様式を示す種が多い。オーストラリア区のものは別の科として扱われる傾向にある。アフリカ、東南アジアには分布しない。[倉本 満]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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