アルカイク美術(読み)アルカイクびじゅつ

百科事典マイペディア「アルカイク美術」の解説

アルカイク美術【アルカイクびじゅつ】

アルカイクarchaicはギリシア語のアルカイオスarchaios(古い,原初の)に由来する言葉。古代美術総称として用いられることもあるが,特にギリシア美術において,幾何学様式の後の前6世紀から前480年ころまでをアルカイク時代といい,生硬ながら素朴で力強い様式をもつ。人物の生動感を表すために考案されたと思われる両端がやや上を向いたがほほえんでいるように見えるところから,アルカイク・スマイルと呼ばれる表情を特徴とする。

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世界大百科事典 第2版「アルカイク美術」の解説

アルカイクびじゅつ【アルカイク美術 Archaic Art】

ギリシア美術のうち幾何学様式から厳格様式にいたる前700‐前500年ころの美術。ギリシア語のアルカイオスarchaios(〈古い〉〈始原の〉の)から派生した語。前8世紀中ごろからギリシア人は積極的に海上通商に進出し,南イタリア,小アジア,黒海,東地中海周辺に多くの植民都市を建設した。その結果,ギリシアとオリエント(東方)先進諸国との直接的接触はますます深まり,ギリシア美術はオリエントの造形的要素を吸収して,表現形式や技法にまったく新しい局面を迎えた。

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