アルペッジョ

デジタル大辞泉 「アルペッジョ」の意味・読み・例文・類語

アルペッジョ(〈イタリア〉arpeggio)

《「アルペジオ」とも》装飾的な分散和音の一。和音の各音を同時に奏しないで、下または上の音から順次奏していく演奏法

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百科事典マイペディア 「アルペッジョ」の意味・わかりやすい解説

アルペッジョ

音楽用語。アルペッジオ,アルペジョとも。ハープアルパ)を弾くことからきた言葉で,和音を同時に鳴らさずに,ハープで弾くときのように順次に,一般には低音から高音へと奏することをいう。ギター鍵盤(けんばん)楽器などでもしばしば用いられる奏法。→分散和音
→関連項目練習曲

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルペッジョ」の意味・わかりやすい解説

アルペッジョ
あるぺっじょ
arpeggio イタリア語

音楽用語。装飾的な分散和音の一種で、和音構成音を同時ではなく、最上音または最下音から順次に奏する奏法を意味する。語源は、イタリア語のarpeggiare(ハープを弾く)である。18世紀中ごろ以降、アルペッジョで奏される和音構成音は、一音一音五線譜に書き記されるようになったが、それ以前のバロック音楽楽譜なかにはarpeggio, arpeggiato, arpeggandoといった指示しかなされていないものもある。その場合、演奏法は演奏者の自由な解釈にゆだねられている。

[黒坂俊昭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルペッジョ」の意味・わかりやすい解説

アルペッジョ
arpeggio

ある和音の各音を同時に奏するのではなく,下から上へ,あるいは上から下へ順次に演奏する方法をいう。イタリア語の arpeggiare (ハープを奏する) に由来。一般に近代の音楽では,下から上へ向けて奏されることが多い。アルペッジョの速度に関しては一定の決りはなく,楽曲の解釈,楽器の性能によって異なることがある。

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