アレクセーエフ(その他表記)Alekseev, Vasilii Ivanovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレクセーエフ」の意味・わかりやすい解説

アレクセーエフ
Alekseev, Vasilii Ivanovich

[生]1942.1.7. ソビエト連邦,ポクロボシシュキノ
[没]2011.11.25. ドイツ,バーデンハウゼン
ソビエト連邦のウエイトリフティング選手。1970年から 1978年までスーパーヘビー級を席捲し,史上最強のウエイトリフティング選手とされる。世界新記録を 80回樹立し,世界選手権大会で 8回優勝,1972年ミュンヘン・オリンピック競技大会,1976年モントリオール・オリンピック競技大会で金メダルを獲得した。3回の試技クリーン・アンド・ジャークスナッチプレス)の合計で 600kgを,クリーン・アンド・ジャークで 226.8kgをこえた最初の選手となった。1972年以降,得意のプレスが競技種目からはずされなければ,世界新記録 100回の目標を達成していた可能性がある。木材伐採人の息子として生まれ,12歳から伐採作業に携わり丸太を運んだ。アルハンゲリスク森林研究所に入学した際,身長 180cm,体重 90kgの体格を見込まれウエイトリフティングを勧められる。1971年にノボチェルカスク技術専門学校を卒業し鉱山技師となる。1972年レーニン賞を受賞,1993年にウエイトリフティングの殿堂入りを果たした。

アレクセーエフ
Alekseev, Evgenii Ivanovich

[生]1843.5.23.
[没]1918
ロシア軍人提督。皇帝アレクサンドル2世庶子という説がある。 1899年ロシア遼東半島租借地に関東府が設けられると,その守備隊および太平洋艦隊司令官に就任。 1900年義和団事変の際,鎮圧に加わり,北京列国公使館の救出に向った。 03年8月,日露最終交渉の直前,新たに創設された極東総督に任命された。 04年2月,日露戦争勃発と同時に極東ロシア陸海軍総司令官に任命されたが,沙河会戦の失敗ののち陸相 A.N.クロパトキンと交代,本国へ召喚され,05年革命ののち国家評議会員となった。

アレクセーエフ
Alekseev, Fëdor Yakovlevich

[生]1753/1754
[没]1824
ロシアの画家科学アカデミー門衛の息子。サンクトペテルブルグ美術アカデミーを卒業後ベネチアに留学静物,花,風景を描き,サンクトペテルブルグモスクワ風景画に優れたものが多い。バロック絵画(→バロック美術)から古典主義(→古典主義美術)への移行がみられる。1793年サンクトペテルブルグ美術アカデミー教授。

アレクセーエフ
Alekseyef, Aleksandr

[生]1901.4.18. カザン
[没]1982.8.9. パリ
ロシア生まれのフランスのアニメーション作家。ピン・ボード,あるいはピン・スクリーンと呼ばれる装置を用いるアニメーションの技法を,夫人のクレア・パーカーと共同開発した。『禿山の一夜』 Une Nuit sur le Mont Chauve (1933) はその技法を使った最初の作品で,代表作でもある。また,トータリゼーションという技法も開発している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アレクセーエフ」の意味・わかりやすい解説

アレクセーエフ
あれくせーえふ
Евгений Иванович Алексеев/Evgeniy Ivanovich Alekseev
(1843―1909)

ロシアの提督。アレクサンドル2世の妾腹(しょうふく)の子として生まれ、1863年海軍兵学校を卒業。1903年極東総督に任ぜられたが、その立場は、日本との開戦を主張するベゾブラーゾフに近かった。日露戦争が開始(1904)されるや、極東陸海軍総司令官を務めたが、軍事的才能に乏しく、満州軍総司令官クロパトキンと意見が対立して、作戦に支障をきたした。

[外川継男]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「アレクセーエフ」の解説

アレクセーエフ Alekseyev, Yevgeny Yvanovich

1843-1909 ロシアの軍人。
ロシア皇帝アレクサンドル2世の子。1903年極東総督となり,翌年日露戦争がおこると極東陸海軍総司令官を兼務し,指揮にあたった。クロパトキン将軍と対立し,ロシアを敗戦に追いやる一因をつくった。のち国会議員。享年66歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「アレクセーエフ」の解説

アレクセーエフ

生年月日:1843年5月24日
ロシアの軍人,提督
1909年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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