アンドレーエフ(英語表記)Andreev, Leonid Nikolaevich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンドレーエフ
Andreev, Leonid Nikolaevich

[生]1871.8.21. オリョール
[没]1919.9.12. フィンランド,ネイバラ
ロシアの小説家。測量技師の家に生れ,苦学しながらモスクワ大学法学部を卒業。弁護士を開業したが,うまくゆかず,学生時代から手を染めていた文筆で生計を立てはじめた。ちっぽけな人間への同情を示した『ベルガモートとガラーシカ』 Bergamot i Garas'ka (1898) がゴーリキーの目に留まり,彼の推薦で『ズナーニエ』派の文学グループに入り,『沈黙』 Molchanie (1901) ,『むかしむかし』 Zhili byli (01) をはじめ,『壁』 Stena (01) ,『霧の中』V tumane (02) ,『思想』 Mysl' (02) ,『深淵』 Bezdna (02) などの作品を矢つぎばやに発表して,20世紀初頭のロシアにおける一流小説家になった。 1917年の十月革命に敵意をいだいてフィンランドへ亡命,そこで死亡。「雪どけ」後,再評価されている。おもな作品には『ワシーリイ・フィベイスキーの一生』 Zhizn' Vasiliya Fiveiskogo (03) ,『赤い笑い』 Krasnyi smekh (04) ,戯曲3部作『星の世界へ』K zvezdam (05) ,『人間の一生』 Zhizn' cheloveka (06) ,『サッバ』 Savva (06) などのほか,彼の最大傑作である『七死刑囚物語』 Rasskaz o semi poveshennykh (08) がある。

アンドレーエフ
Andreev, Vyacheslav Andreevich

[生]1890
[没]1945
ソ連の彫刻家。主要作品,1939年ニューヨーク万国博覧会のソ連館記念碑。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

アンドレーエフ

ロシアの小説家,劇作家。20世紀初頭に革命への同情的立場からペシミズム,神秘主義への道をたどる。小説に《血笑記》(1904年),《七死刑囚物語》(1908年),戯曲に《人の一生》(1907年)など。十月革命後は国外へ亡命。日本では明治末期から翻訳され,夏目漱石など多くの作家が影響を受けた。
→関連項目昇曙夢

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

アンドレーエフ【Leonid Nikolaevich Andreev】

1871‐1919
ロシアの小説家,劇作家。ヨーロッパ・ロシア中部の町オリョールに生まれた。モスクワ大学法学部を卒業,弁護士助手として働いている間に,新聞社から裁判記録執筆の依頼を受けたのがきっかけで作家活動に入った(1898)。ゴーリキーの推奨もあって,またたく間に流行作家となり,1905年をピークとして,当時ロシアでは最も人気のある作家のひとりであった。その作品は当初の写実的な傾向から,表現主義的ないしは象徴主義的な作風に転じていった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

アンドレーエフ【Andrei Andreevich Andreev】

1871~1919) ロシアの小説家・劇作家。死と性をテーマに人間の存在の意味を問う小説を象徴主義的手法で描いた。革命後、亡命。小説「赤い笑い」「悪魔の日記」、戯曲「人間の一生」など。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

367日誕生日大事典の解説

アンドレーエフ

生年月日:1895年10月30日
ソ連の政治家
1971年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

トランスジェンダー

性別違和をもつ人々の総称。性別違和とは,体の性的特徴,出生時の体に基づいて判別された性別や,その役割に課される性役割,性別表現など,すなわちジェンダーへの違和感である。トランスジェンダーには,他方の性...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android