インパール(読み)いんぱーる(その他表記)Imphal

デジタル大辞泉 「インパール」の意味・読み・例文・類語

インパール(Imphal)

インド東部、マニプル州都市。同州の州都ミャンマーとの国境近く、イラワジ川の支流インパール川沿いに位置する。農業が盛んで、米、小麦豆類などを産する。かつてマニプル王国の都であり、復元されたカングラ宮殿がある。1944年に日本軍が進撃したが、英国・インド軍の反撃により大敗した。

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精選版 日本国語大辞典 「インパール」の意味・読み・例文・類語

インパール

  1. ( Imphal ) インド北東部、マニプル州の州都。ミャンマーとの国境に近く、軍事、交通上の要地。第二次世界大戦中、日本軍の「インパール作戦」の地として知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「インパール」の意味・わかりやすい解説

インパール
いんぱーる
Imphal

インド東部、マニプル州中央部にある同州の州都。人口21万7275、周辺部を含む人口24万5967(2001)。インパール盆地の中央にありイラワディ川の支流インパール川右岸に位置する。交通、農業の中心地で、周辺には沖積平野が広がり、水稲栽培が行われ、ほかに小麦、トウガラシ、豆類も生産される。年降水量1400ミリメートル、気温も年間を通じて12~25℃と温和である。植民地時代にはイギリス軍の駐屯地があり、市街地の再編が行われた。コヒマを経てアッサム州のディマプルへ通じる自動車道もありミャンマーへも2本の道路が延びる。第二次世界大戦中の1944年、日本軍はインパール作戦を展開したが、雨期到来とイギリス軍の反撃によってビルマ(現ミャンマー)へ撤退した。

[林 正久]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インパール」の意味・わかりやすい解説

インパール
Imphāl

インド北東部,マニプル州中部にある同州の州都。マニプル丘陵中の盆地に位置。イギリス領となるまではマニプル王国の地。現在は交通,工業の中心地で,米,トウモロコシなど農産物を集散し,手織物,手工芸品を産する。イギリス統治時代からの軍事上の要地で,第2次世界大戦では日本軍がインパール攻略作戦を実施して町を包囲したが,イギリス・インド軍に大敗。インパールカレッジ,空港がある。人口 19万 6268 (1991) 。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「インパール」の解説

インパール
Imphal

インドの東北部国境のマニプル盆地内の都市。ビルマへ通じる要衝に位置し,藩王国が支配していた。ビルマ奪還を狙う連合国軍に反撃するために,1944年3月,日本軍第15軍がここに進撃し(インパール作戦),英印軍により壊滅的な敗北を蒙った。現在はインド,マニプル州の州都。現地音インファール。

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百科事典マイペディア 「インパール」の意味・わかりやすい解説

インパール

インド東端,ミャンマーに接するマニプル州の州都。米作地帯の中心。マニプル織は有名。41万9000人(2011)。→インパール作戦

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