ウッドブロック(読み)うっどぶろっく(その他表記)woodblock

翻訳|woodblock

デジタル大辞泉 「ウッドブロック」の意味・読み・例文・類語

ウッドブロック(woodblock)

堅い木をくり抜いた筒形あるいは箱形打楽器

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ウッドブロック」の意味・読み・例文・類語

ウッド‐ブロック

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] woodblock ) ジャズなどで用いる打楽器の一つ。堅い木をくりぬいたもの。大きさや形は一定でない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウッドブロック」の意味・わかりやすい解説

ウッドブロック
うっどぶろっく
woodblock

硬質の木をくりぬいて内部を空洞にし、マレットスティックで打つ体鳴楽器。一般にはジャズで用いられる箱形と円筒形の2種をさすが、本来は合図祭祀(さいし)の道具である割れ目太鼓(スリット・ドラム)に端を発する。その意味では木魚やバリ島のクルクルなどもウッドブロックと考えられる。乾いたよく通る音を出し、複数で音階をつくることもできる。第一次世界大戦後は管弦楽にも用いられ、バレーズ、ミヨーらが使用している。ルロイ・アンダースンの『シンコペイテッド・クロック』(1945)はウッドブロックで時計の針の刻む音をユーモラスに描写している。

中川 真]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

音楽用語ダス 「ウッドブロック」の解説

ウッド・ブロック[wood block(s)]

硬質の木を、共鳴を生かせるように箱形や筒形にくり抜いて、組み合わせた打楽器。スティックまたはマレットで叩く。余韻を保つ工夫を凝らしたベル・ブロックやスリット・ブロック、トーン・ブロックなどもある。日本式のウッド・ブロックの代表は木魚。マリンバシロフォンもウッド・ブロックの一種だが、通常のウッド・ブロックは音程が判別しにくいのが特徴。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のウッドブロックの言及

【木魚】より

…仏教圏の東アジア各地にもみられるが,ベトナムのモーも小型の木魚で打拍用に用いられている。近年はテンプル・ブロック,チャイニーズ・ブロックなどと呼ばれて,ウッド・ブロック(木鐘)の一種としてジャズなどに取り入れられている。【三谷 陽子】【木下 密運】。…

※「ウッドブロック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android