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ウミウシ(海牛) ウミウシsea slug

翻訳|sea slug

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウミウシ(海牛)
ウミウシ
sea slug

軟体動物門腹足綱の後Opisthobranchiaに属する種類のうち,殻を欠いたものの総称。体はナメクジ状に細長い種類が多く,体表は外套でおおわれる。頭には1対の触角があるが,その前方にもう1対の頭触手を有するものもある。体表はなめらかな種 (アオウミウシなど) から背上に多くの鰓突起を有する種 (ミノウミウシなど) まであり,美しい色彩の種が多い。背面に肛門があってその周囲に二次的にできた鰓が並ぶ種 (シロウミウシ) や,鰓が背の左右に並ぶ種 (ミノウミウシ) がある。雌雄同体で,生殖口は右側前方にある。多くは海底の岩礁上にすみ,広い平らな足ではうが,コノハウミウシアオミノウミウシ浮遊生活をする。ヒカリウミウシハナデンシャ,コノハウミウシなどは発光する。ミノウミウシは刺胞動物を食べ,その刺胞を背上の突起の中にたくわえ身を守る。アオミノウミウシは浮遊性のアサガオガイなどを食べる。また,メリベウミウシの口は頭巾状で大きく,これを岩上にかぶせ,それで捕えた小さい甲殻類を食べる。卵塊は多くは紐状で,その長い一辺を岩上につけて巻いたリボン状に産む。

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世界大百科事典 第2版の解説

ウミウシ【ウミウシ(海牛)】

殻を失った巻貝類で海産。後鰓(こうさい)類の中の主として裸鰓類がこれに属する。ナメクジのような形なので英名ではsea slugという。体は細長形より楕円形で前後に長く,色彩の美しい種が多い。多くは頭部に1対の触角があり,これも色鮮やかなことが多い。これを角に見立ててウミウシと名付けられた。 体表はアオウミウシHyselodoris festiva(イラスト)のように青色で滑らかな種もあるが,またミノウミウシAeolidiella takanosimensis(イラスト)のようにみのを着たように背上に多くの突起が並んだ種もあり,ムカデメリベMelibe vexillifera(イラスト)は背上の突起がとくに大きく,ちぎれやすいが再生もする。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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