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エルゴステロール ergosterol

翻訳|ergosterol

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エルゴステロール
ergosterol

エルゴステリンともいう。化学式 C28H44O 。ステロールの一種。麦角,酵母,シイタケなどに存在する。無色結晶,融点 166~147℃。紫外線によりビタミン D2 に変るので,プロトビタミン D2 (ビタミン D2 の前駆体の意) ともいう。

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栄養・生化学辞典の解説

エルゴステロール

 以前はエルゴステリンといった.酵母やシイタケに含まれるステロールで,植物体内で紫外線によってエルゴカルシフェロールに変換される.プロビタミンD2と呼ばれることがあるが,動物体内ではエルゴカルシフェロールに変換されないので,プロビタミンD2とよぶのは不適当とされている.

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大辞林 第三版の解説

エルゴステロール【ergosterol】

ステロールの一。化学式 C28H44O 酵母・シイタケ・麦角・青かびなどの中に存在し、紫外線を当てるとビタミン D2 に変わる。エルゴステリン。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エルゴステロール
えるごすてろーる
ergosterol

酵母や麦角(ばっかく)(ライムギなどに寄生するバッカクキンの菌体ergot)をはじめシイタケなどの菌類に含まれるステロイド化合物で、エルゴステリンともいう。動物や植物には少量しか存在しない。クロロホルム、ベンゼンに溶け、アルコール、エーテルに難溶で、水には不溶である。日光にさらすと紫外線の作用で異性化をおこしビタミンD2(カルシフェロール)となるので、プロビタミンDとよばれる。動物の肝臓、とくにタラの肝油に含まれるデヒドロコレステロールもプロビタミンDの一種である。ビタミンDは普通、プロビタミンDの型で食物から取り入れ、日光浴などで紫外線を浴びてはじめてビタミンDとして働き、カルシウムの代謝や骨格の発達を促進する。紫外線による反応が進みすぎると生理的には無効な物質になってしまう。なおエルゴステロールは吸収されにくいのであらかじめ紫外線照射でビタミンD2に変えたのち摂取すると、より効果的である。[菊池韶彦・菅野道廣・小泉惠子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のエルゴステロールの言及

【ステロイド】より

…コレステロールは植物にはほとんど存在せず,植物由来のステロールはフィトステロールphytosterolと総称され,ダイズなどに存在するスチグマステロール(図4)や綿実油やダイズ油中に存在するシトステロールがその例である。酵母やキノコ類のステロールはミコステロールmycosterolと呼ばれ,そのうちエルゴステロールergosterol(図5)は太陽光(紫外線)の照射によって,カルシウムの生体輸送と沈着に役割を果たすビタミンD2に転化する重要な分子である。 生理的に重要なステロイドには以下のものがある。…

※「エルゴステロール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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