化学辞典 第2版 「オットーサイクル」の解説
オットーサイクル
オットーサイクル
Otto cycle
内燃機関の基準サイクルであり,二つの等容変化と二つの等エントロピー変化からなる.シリンダー内に吸引された燃料と空気の混合気体は,断熱的に(等エントロピー)圧縮され,点火による燃焼 Q1 により圧力が上昇(等容圧縮)し,ピストンの移動により断熱的に(等エントロピー)膨張し,排気弁からの排気 Q2(等容放熱)によりもとの状態に戻る.オットーサイクルの理論的効率ηは,以下の式で与えられる.
ここで,γは内燃機関の圧縮比であり,κは断熱指数(定圧熱容量と定容熱容量の比)である.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報