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オバデヤ書 オバデヤしょObadyah; Book of Obadiah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オバデヤ書
オバデヤしょ
Obadyah; Book of Obadiah

旧約聖書中最も短い預言書で1章 21節。著者,成立年代は未確定。しかし内容的には一貫してエドムの民に下された神の裁きを語っている。エドムの民はイスラエルから分離したもので,両者は血族関係にあったが互いに絶えず抗争を繰返していた。1~14節と 15節bはエドムの運命に関する神の告知についてであり,エドムの滅亡の理由が語られている。預言者はおよそ前 500~450年頃のエドムの崩壊を目撃したものと思われる。 15節aと 16~21節はいくぶん後期に書かれたもので黙示文学の形をとる。ここでは神の審判の日がエドムの民だけでなく,すべての異邦の民にも近づいている,また新しきイスラエルがヤハウェの日に四囲の全領域を征服するであろうと告げている。

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世界大百科事典 第2版の解説

オバデヤしょ【オバデヤ書 Book of Obadiah】

旧約聖書の〈12小預言書〉に属する預言書。《アモス書》に次いで4番目の書。オバデヤの人物については何もわからない。その預言は,前587年エルサレム陥落のとき,隣国エドムが他の民族とともに略奪に加わったことに対する審判の宣言である。後半15節以下には終末のときにユダと北イスラエルがエルサレムを中心に復興し,諸国民が審判を受けることが預言されている。バビロン捕囚期初期の作品。【木田 献一】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オバデヤ書
おばでやしょ
The Book of Obadiah

『旧約聖書』の十二小預言書の一つで、21節の最小のもの。その内容は、ユダ王国の隣国エドムに対する報復の預言が中心となっている。紀元前587年新バビロニア王国によってエルサレムが陥落し、神殿をはじめ都が破壊されたとき、エドムはユダ王国の苦境に乗じて、略奪を行ったり、逃れる者を撃つなど、隣国としての友好関係を裏切った。これに対する神の審判と、ユダ王国の回復が預言されている。書かれた年代は前587年からあまりたっていない時期であろう。バビロン捕囚を免れたユダの残留民の思想を示すもので、一方に神による諸民族の支配を強調しながらも、民族主義的、排他的立場を脱していない。[木田献一]

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