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オブジェ オブジェ objet

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オブジェ
オブジェ
objet

「物体」「客体」を意味する言葉であるが,ダダイスムシュルレアリスム以後,特殊な意味をもつようになった。ダダイスト,シュルレアリストたちは,偶然見出した,本来まったく非芸術的な物体を利用して,作品を構成した。

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デジタル大辞泉の解説

オブジェ(〈フランス〉objet)

《物体・対象の意》前衛芸術で、作品中に用いられる石・木片・金属などさまざまな物。また、その作品。

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百科事典マイペディアの解説

オブジェ

フランス語で本来は客体(事物,対象)の意で,シュジェsujet(主体,主題)に対する。20世紀美術では特殊な意味をもち,日常的に担わされている意味や用途が取り去られたときに現れる事物の物体的な側面をいい,特にその詩的・造形的価値に注目する。
→関連項目コーネルジャコメッティジャッドダダポップアートマン・レイ

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世界大百科事典 第2版の解説

オブジェ【objet】

英語のオブジェクトobjectにあたるフランス語で,物体ないし客体の意。美術では,題材つまり描写対象と素材・材料の両面の意味をもつが,ダダ以後,後者の面で既製品を含む異質な素材を導入した立体作品をさす,特殊な用語となった。その先駆は,未来派の彫刻家ボッチョーニが,1911年,多様な素材を合成して〈生の強度〉に迫るべく,毛髪,石膏,ガラス,窓枠を組み合わせた作品をつくり,ピカソキュビスムの〈パピエ・コレ(貼紙)〉の延長として,12年以後,椅子,コップ,ぼろきれ,針金を使った立体作品を試みたあたりにある。

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大辞林 第三版の解説

オブジェ【objet】

〔物体の意〕
ダダイスム・シュールレアリスム以降の現代芸術の手法の一。日用の既成品・自然物などを、本来のその機能やあるべき場所から分離し、そのまま独立した作品として提示して、日常的意味とは異なる象徴的・幻想的な意味を与えようとするもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オブジェ
おぶじぇ
objetフランス語

「前方に投げ出された物」を意味するラテン語のobjectrumを語源とし、現代芸術の用語では、日常的に認められている物の通念をはぎとり、別の存在意味を付加された物体のこと。その発端は、キュビスムのパピエ・コレpapier collにまでさかのぼれるが、デュシャンの創案にかかるとされている。彼は、レディーメイド(既製品)の便器を『泉』と題しR. Muttの署名を付して、自分も委員をしていた1917年のアンデパンダン展に出品して拒否され、物議を醸した。その後、デ・キリコ、ジャコメッティ、ピカビア、マン・レイ、ダリ、シュビッタースらシュルレアリストとダダイストたちによって、さまざまなオブジェが発表されてきた。こうしたオブジェを、シュルレアリストたちはおよそ次の八つに分類している。(1)数学上の幾何模型や構成された作品、(2)木や石などの自然物、(3)呪術(じゅじゅつ)や魔術につながる未開人のつくった物、(4)日常忘れられていて再発見された物や漂流物、(5)市場に出回っている既製品、(6)動く物体、(7)火事で焼けただれ役だたなくなったような物、(8)潜在意識に働きかける象徴的機能をもつ物体など。
 第二次世界大戦後は、デュビュッフェによって、各種のオブジェとコラージュとを寄せ集めたアッサンブラージュが導入され、さらにネオ・ダダやポップ・アーチストのラウシェンバーグ、ウォーホルらによって、量産品やその廃品、印刷物や映像、音や光、行為などがコンバインcombineされ環境化しつつある。
 日本では大正末期に村山知義(ともよし)がこれを紹介し、第二次大戦後はおもにアメリカン・ポップの影響を受けながら、ネオ・ダダグループらが積極的に取り組んできた。
 こうして、当初は異端視されたオブジェも、今日では美術館に収まるほどにまで常套(じょうとう)化した。日常生活のなかにも、新奇な装飾物として勅使河原蒼風(てしがわらそうふう)が広めたいけ花オブジェ、八木一夫らによるオブジェ焼など、インテリア・オブジェやクラフト・オブジェが取り入れられつつある。[三田村右]

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世界大百科事典内のオブジェの言及

【八木一夫】より

…この間,沼田一雅の日本陶彫協会に入会し,39年の同会第1回展に出品している。46年9月の青年作陶家集団創立に加わり,48年5月の京展工芸部に《金環》を出品,京都市長賞を受けたが,同年7月青年作陶家集団が会員間の見解の相違から解散し,鈴木治,山田光,松井美介,叶哲夫とともに走泥社を結成,用途や機能をまったく顧慮しない,純然たる立体造形をめざし,前衛陶芸,オブジェ陶芸と呼ばれた。その成果は同年9月の第1回展や,10月の第4回日展での《白地三彩草花紋細瓶》にあらわれた。…

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