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オーデン オーデン Auden, Wystan Hugh

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オーデン
オーデン
Auden, Wystan Hugh

[生]1907.2.21. ヨーク
[没]1973.9.28. ウィーン
イギリスの詩人。 1946年アメリカに帰化。オックスフォード大学詩学教授 (1956~61) 。『詩集』 Poems (30) 発表以来,散文詩集『演説家たち』 The Orators (32) ,『死の舞踏』 The Dance of Death (33) ,また『F6登攀』 The Ascent of F 6 (36) など数編の詩劇において,マルクス社会意識フロイト精神分析をもって病めるイギリスを「診断」,人間の真の接触を可能にする社会の創造を主張し「30年代」の先導者となったが,『スペイン』 Spain (37) を最後に政治的主題を離れ,『新年の手紙』 New Year Letter (41) ,『不安の時代』 The Age of Anxiety (47) ,『第五時祷』 Nones (51) ,『クリオ賛歌』 Homage to Clio (60) などにおいて次第に宗教的となり,信仰と知性の葛藤が愛に包摂されるという信念を神秘的象徴的な言葉に託して歌うようになった。

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百科事典マイペディアの解説

オーデン

英国の詩人。1920年代のエリオットモダニストに対し,1930年代文学の旗手として《詩集》(1930年),《演説家たち》(1932年),詩劇《皮をかぶった犬》(1935年)などを発表,社会的関心と心理的関心を結びつけた知的な詩風を築いた。
→関連項目イシャウッドオーエン詩劇スペンダーデイ・ルイストマスブリテンブロツキーベイリーマックニース

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世界大百科事典 第2版の解説

オーデン【Wystan Hugh Auden】

1907‐73
イギリスの詩人。1946年にアメリカに帰化した。オックスフォード在学中から,S.スペンダーデイ・ルイス,L.マックニースらとともに新しい文学運動を唱導した。彼らは俗に〈オーデングループ〉,あるいは戯れに〈マックスポーンデイMacSpaunday〉(4人の名前の合成語)と呼ばれ,エリオットらの20年代作家に対して,30年代の文学的風土をリードするにいたった。彼らは,とかく保守的で右傾気味であった20年代のモダニストに反発して,政治的左翼志向をあらわにし,共産党に入党する者もいた。

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大辞林 第三版の解説

オーデン【Wystan Hugh Auden】

1907~1973) イギリス生まれでアメリカに帰化した詩人。1930年代に、社会問題を扱って新しい詩の運動を起こした。晩年は神秘的作風を示す。代表作「詩集」「不安の時代」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オーデン
おーでん
Wystan Hugh Auden
(1907―1973)

イギリスに生まれ、のちアメリカに帰化した詩人。ヨーク出身。オックスフォード大学卒業。1930年代に左翼的発言と実験的詩法の開拓で知られた、いわゆる「30年代詩人」の中心的人物として、イギリス詩壇で華々しい詩作活動を示した。とくにデー・ルイス、スペンダー、マクニースらは作品の内容も詩風もオーデンに影響されるところが大きく、個人的な親近関係もあって、一括して「オーデン・グループ」の名でよばれる。イギリス時代の代表作としては『詩集』(1930)、『演説者たち』(1932)、『見よ、旅人よ』(1935)、ほかにイシャウッドとの合作になる数編の詩劇、マクニースとの合作になるアイスランド紀行詩、スペイン戦争を主題にした有名な詩編などがあり、また日中戦争当時イシャウッドとともに中国に渡って中国側から戦線とその背後に取材したルポルタージュ『戦争への旅』(1939)がある。この時期の彼の作品の根底にあるのは、病める社会への対症療法として彼が処方したマルキシズムだったが、それは思想的というより倫理的、心理的なもので、中産階級出身者としての被圧迫階級に対する後ろめたさ、良心の疼(うず)きなどとない交ぜになっている。したがって一方では、病める個人の魂の救済法としてのフロイディズム(フロイト主義)への傾倒も顕著だった。この両者間の相克あるいは調整、そして「愛」による矛盾の解決が彼の詩の主題だったといえる。技法の面では、古代英詩風の単音節語を多用し、皮肉な軽みを加えた独特なスタイルをつくりだした。第二次世界大戦中の1939年アメリカに移住してからはイギリス聖公会に帰依(きえ)し、詩風は著しく宗教的色彩を深めた。アメリカ詩壇においても大御所として君臨、とくに技法の面で若い詩人に与えた影響は大きい。その間1956年から1961年まではオックスフォード大学の詩学教授を務めた。後期のおもな作品は『新年の手紙』(1941)、『しばらくの間』(1944)、『不安の時代』(1947)、『アキレスの盾』(1955)、『クリオ賛歌』(1960)、『名づけ子への手紙』(1972)などがある。[沢崎順之助]
『深瀬基寛訳『オーデン詩集』(1955・筑摩書房/1968・せりか書房) ▽加納秀夫訳『世界名詩集大成10 見よ、旅人よ他』(1959・平凡社) ▽風呂本武敏訳『演説者たち』(1977・国文社) ▽風呂本武敏訳『新年の手紙』(1981・国文社)』

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世界大百科事典内のオーデンの言及

【イシャウッド】より

…16世紀からの名家の出で父は第1次大戦で戦死。1914年グレシャム・スクールに入りW.H.オーデンと知り合う。ケンブリッジ大学を中退して職を転々とし,28年処女作《陰謀家たち》を発表,翌年からヒトラー政権成立直前までベルリンに滞在した。…

【反ファシズム】より

…外国からの参加者には,ハインリッヒ・マン,ブレヒト,ムージル,ゼーガース,ハクスリー,バーベリ,エレンブルグらがいた。〈作家会議〉は,翌年ロンドンで書記局総会,37年7月内戦下のマドリードとパリで第2回大会を開催し,さらにネルーダ,スペンダー,オーデンらの参加をみた。と同時に,1936年のスペイン,フランスにおける人民戦線政府の成立が,こうした知識人の国際的な連帯感を強化し,同年7月に始まるスペイン内乱に際しては,義勇兵として直接戦闘に参加したマルロー,シモーヌ・ベイユ,オーウェル,コンフォードらをはじめ,J.R.ブロック,ヘミングウェー,エレンブルグなど多くの知識人をスペインに赴かせた。…

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