オートクレーブ(英語表記)autoclave

翻訳|autoclave

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オートクレーブ
autoclave

加熱圧力釜のこと。実験室用から工業用まで種々の大きさのものがある。通常内部に入れる物質は液体であり,攪拌装置が設けられていることが多く,取りはずし可能なふたには圧力計温度計安全弁などが設置されている。化学工業では高圧で回分化学反応操作を実験的に行うときによく用いられ,また医療器具の滅菌のためには,内圧を2気圧ぐらいにして蒸気温度を 120℃程度に到達させ,その中に器具を 15~30分入れておく。

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百科事典マイペディアの解説

オートクレーブ

高圧反応がまとも。水素添加などのような高温高圧を要する反応に用いられる回分式反応装置。ふつう攪拌(かくはん)装置,温度計挿入孔,圧力計,安全弁などを備えた円筒形耐圧容器とする。高圧のため気体溶解度,濃度を増加させることができ,液体を沸点以上の高温下で反応させることもできる。

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世界大百科事典 第2版の解説

オートクレーブ【autoclave】

高圧反応がまともいう。たとえば,水素添加のように高温高圧を要し,反応に与える物質の一つが流態の場合に用いられる回分式反応器で,高圧化学の分野で工業的にまた研究的に使用され,とくに実験用には不可欠なものである。立形と横形があるが,その機能構造上種々の差異がある。すなわち,加熱方法として直火式,油浴式(温湯,蒸気,ダウサム,溶融塩などの熱媒体),熱媒体を循環する蛇管(じやかん)式,または電熱線を用いるものなど,加圧方法は外部から圧力を加え,または材料の温度上昇に伴う内圧増加を利用するもの,型式としては静止型,内部かくはん型,回転型およびガスかくはん型などがある。

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大辞林 第三版の解説

オートクレーブ【autoclave】

高温・高圧下で化学反応をおこさせるための耐熱耐圧密閉容器。肉厚の鋼鉄やステンレス鋼などで作る。殺菌・料理・実験などに用いる。高圧反応釜。耐圧釜。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オートクレーブ
おーとくれーぶ
autoclave

高温高圧下で化学反応を行わせるための耐熱耐圧容器。殺菌、抽出などの用途に使われるものもある。ガス漏れや爆発の危険を伴うため、その使用には十分に注意する必要がある。通常は200~500℃、100~1000気圧程度の条件で使われるため、鋼鉄製円筒形で底を丸く絞ったものが用いられる。蓋(ふた)と容器本体の間にはおもに銅製のパッキングをかませ、ボルト締めで固定する。圧力計と安全弁を設け、圧力などの測定は防護壁の外側から観測するようにする。比較的低温低圧で用いるものでは、単に蓋(ねじこみ)と容器だけからなるものもある。反応物によっては、内部をニッケル、銀、白金などで内張りすることもある。静止したまま、あるいは本体を振蕩(しんとう)回転させて用いるものもあり、目的に応じてさまざまな種類がある。微生物学などで用いられる加圧殺菌釜(がま)は、120℃程度での飽和水蒸気圧下で利用する。[岩本振武]

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