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カサブランカ Casablanca

翻訳|Casablanca

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カサブランカ
Casablanca

アラビア語ではダールアルバイダー Ad-Dal al-Baydāで「白い家」の意。モロッコ大西洋岸にある港湾都市ラバトジャディーダとの間に位置し,第1貿易港,商工業の中心としてモロッコ最大の都市。港湾付近が旧市で,元来アラブ系住民が住み,一部城壁に囲まれ,白壁の家々が迷路のような町並みをつくっている。近年カサブランカに住むユダヤ人の大半がここに住む。城壁の外にフランス人が町を建設し,官庁,銀行,ホテル,百貨店が集中。付近に新しいイスラム教徒の居住区が発展している。カサブランカの起源ははっきりしないが,中世には漁村や海賊の基地であったらしい。 18世紀後半スルタンのシディ・ムハンマド・イブン・アブドゥッラーが町を再建し,港を開き貿易を行なった。 1907年フランスが占領。フランス保護領 (1912~56) の初期に L.リヨテ元帥がカサブランカをモロッコの主要港に発展させる政策をとった。現在モロッコの貿易量の約4分の3はこの港を経由。 23年以来リン鉱石が主要輸出品。重要な工業製品は砂糖,たばこ,セメント,繊維製品,エレクトロニクス,皮革製品,食品缶詰,ビール,清涼飲料などである。手工業品として絨毯が有名。国際空港があり,マラケシュ,ラバト,タンジールフェスの諸都市に鉄道と道路が通じている。人口 213万 9204 (1982推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

カサブランカ(Casablanca)

スペイン語で、白い家の意》モロッコ最大の都市。大西洋に面する港湾都市で、商業や金属・化学などの工業が盛ん。アラビア語名、ダルエルベイダ。人口、行政区300万(2007)。

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百科事典マイペディアの解説

カサブランカ

モロッコ中部,大西洋岸の港湾都市。同国最大の貿易港,商工業都市。鉄鋼製油化学肥料,セメント,食品加工などの工業が行われる。南西郊に国際空港がある。古くアンファとして知られた港町であったが,15世紀にポルトガル人が破壊,18世紀末再建。

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デジタル大辞泉プラスの解説

カサブランカ

宝塚歌劇団による舞台演目のひとつ。脚本:小池修一郎。2009年、宝塚大劇場にて宙組が初演したミュージカル。原作は1942年にアメリカで公開された同名映画。

カサブランカ

1942年製作のアメリカ映画。原題《Casablanca》。第二次世界大戦下、フランス領モロッコの港町カサブランカを舞台にしたメロドラマの名作。監督:マイケル・カーティス、出演:ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリードほか。第16回米国アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

カサブランカ【Casablanca】

アフリカ北西部,モロッコの大西洋岸の平地部のほぼ中央にあり,モロッコ最大の都市で経済の中心。アラビア語ではダール・アルバイダーDār al‐Bayḍā。人口294万(1993)。古代にはフェニキア人の小さな港があったが,やがてさびれ,長い間寒村だった。ヨーロッパ人商人の進出とともに,19世紀後半以降,人口増加がはじまり,20世紀初頭にはほぼ2万人の都市になった。1907年以降フランスが本格的なモロッコ侵略をはじめると,その拠点としてカサブランカの港が整備され,植民地的都市発展が開始された。

カサブランカ【Casablanca】

1943年製作のアメリカ映画。マイケル・カーティス監督作品。〈ハリウッド・メロドラマ〉の名作の1本であり,今日では映画史を超えて一種の神話的イメージを獲得したいわゆる〈カルトムービー〉の1本となっている。第2次世界大戦中,ドイツ軍に占領されたヨーロッパから逃れて渡米しようとする人々の渡航拠点になっていたフランス領モロッコのカサブランカで,〈リックス・カフェ・アメリカン〉という酒場を経営しながら,ファシスト,ドゴール派,亡命者らが入り乱れる中で独自の立場を貫くアメリカ人リックはハンフリー・ボガートの当り役の一つとなり,《マルタの鷹》(1941)などによって築かれた〈ハードボイルド〉の魅力に,さらにロマンティックなイメージをつけ加え,スターとしての人気を不動のものにした(実際,この映画の後の契約更改により彼は当時世界一の高給取りのスターとなる)。

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大辞林 第三版の解説

カサブランカ【Casablanca】

モロッコ最大の都市。大西洋に面する港湾都市で、リン鉱の輸出が多く、ガラス工業も盛ん。

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世界大百科事典内のカサブランカの言及

【アメリカ映画】より

…またナチス・ドイツから逃れてきたラング,サーク,シオドマーク,ワイルダーらの映画監督を受け入れ,そのほか,アメリカ映画音楽の基礎を築いたチェコ生れのE.V.コーンゴールド,オーストリア生れのM.スタイナー,俳優ではイギリス人のケーリー・グラント,フランス人のシャルル・ボアイエ,スウェーデン人のイングリッド・バーグマン等々,つねに〈外国人〉を輸入し〈アメリカ映画〉を補強してきたことがその事実を物語っている。しかも,とりわけアメリカ映画的なアメリカ映画である西部劇の作り手がアイルランド人の移民の子であるジョン・フォードであり,アメリカン・ロマンスの名作であり〈もっともアメリカ的な愛国精神〉に貫かれた映画として知られる《カサブランカ》(1942)の監督が,ハンガリー人のマイケル・カーティスであるというところにアメリカ映画の特質があるといえよう。しかも,30年代には,ほとんどすべてのスターがアングロ・サクソン系の名まえを名のった。…

【カーティス】より

…61年の《コマンチェロ》を最後に,100本以上のハリウッド映画を監督した。アカデミー監督賞を受賞した《カサブランカ》(1943)が有名だが,エロール・フリン主演の〈チャンバラ活劇〉(《海賊ブラッド》1935,《ロビン・フッドの冒険》1938,等々)や冒険スペクタクル(《進め竜騎兵》1936,など),ジェームズ・キャグニー主演のギャング映画《汚れた顔の天使》(1938)やミュージカル《ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ》(1942),また歴史劇《女王エリザベス》(1939),〈フィルム・ノアール〉の名作とされる《深夜の銃声》(1945)など各ジャンルの秀作を残している。【岡田 英美子】【広岡 勉】。…

※「カサブランカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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