トレンチコート(その他表記)trench coat

翻訳|trench coat

デジタル大辞泉 「トレンチコート」の意味・読み・例文・類語

トレンチ‐コート(trench coat)

《第一次大戦で英国兵がトレンチ塹壕ざんごう)内で着たところから》肩に共ぎれの大きな当て布がつき、ダブルの打ち合わせでベルトを締めて着るコート

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精選版 日本国語大辞典 「トレンチコート」の意味・読み・例文・類語

トレンチ‐コート

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] trench coat ) 前の打ち合わせがダブルで、右肩共布二重覆いがつきベルト締めになっているコート。ポケットが多く全体にゆったりとしたもので、レイン‐コートやダスター‐コートとして用いる。第一次世界大戦で、イギリス兵が塹壕(ざんごう)の中で着用したところからいう。
    1. [初出の実例]「男子が快晴でも、トレンチコオトを持って行くのはランデブウの心得です」(出典:モダン学十二講(1933)ランデ・ブウ〈島秋子〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「トレンチコート」の意味・わかりやすい解説

トレンチコート
trench coat

前の打合せがダブルで,ベルトを締めるレインコートの代表型。第1次世界大戦の折,イギリス軍が西部戦線での長い塹壕(トレンチ)戦に耐えるために,悪天候用の防水レインコートを作ったのが初めで,やがて民間にも広まり,世界的に普及した。男女ともに愛好され,日本でも1930年代から用いられている。ラグラン袖にエポレット(肩章)をつけ,下前,または左右の胸のストーム・フラップ(雨よけ蓋)や,あごをおおうためのチン・ウォーマー,後肩を二重仕立てとしたケープ・バック,後ろ裾のボタンつきの深いセンター・ベンツなどが特徴で,すべて軍服としての機能性から生まれたものではあるが,デザイン的にもすぐれている。生地は本来バーバリーを使ったが,綿混のギャバジンポプリン毛織物も使用される。色はカーキ,ベージュが代表的だが,グレー,ブルーなどもみられる。
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百科事典マイペディア 「トレンチコート」の意味・わかりやすい解説

トレンチコート

レインコートの一種。ダブル前で,衿(えり)の折返しにボタン穴をあけて前を合わせられるように仕立て,肩に雨よけぶたをつけ,ウエストをベルトで締める。おもにバーバリーやギャバジンが用いられる。第1次大戦にイギリス兵が塹壕(ざんごう)(トレンチ)で着用したのでこの名がある。
→関連項目アクアスキュータムレインコート

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トレンチコート」の意味・わかりやすい解説

トレンチコート
trench coat

レインコートの一種。第1次世界大戦中,フランス,ドイツ間の戦闘が膠着状態に陥った際,イギリス陸軍が用いた防雨外套で,塹壕を意味するトレンチに由来する。一般にはダブル仕立てで,ラグランまたはセットインスリーブ,ケープバック (背おおい) がつき,ベルトを締めるのが特色

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