ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カザコフ」の意味・わかりやすい解説
カザコフ
Kazakov, Yurii Pavlovich
[没]1982.12.
ソ連の作家。 1958年ゴーリキー文学大学卒業の年に処女短編集『マーニカ』 Man'kaを出して以後,『小さな駅で』 Na polustanke (1959) ,『青と緑』 Goluboe i zelënoe (63) など珠玉の短編集を次々と発表。 V.アクショーノフらと並ぶ「第4の世代」の若手小説家として,また I.ツルゲーネフ,A.チェーホフ,K.パウストフスキーらの影響を強く感じさせる抒情的な美しい筆致により,多くの読者をもつ。人間関係の心理的確執がその中心テーマで,代表作は『猟犬アルクトゥル』 Arktur-gonchii pëc (57) ,『アダムとイブ』 Adam i Eva (62) ,『カレワラ』 Kalevala (62) など。
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