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カザフ語 カザフごKazakh language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カザフ語
カザフご
Kazakh language

カザク語ともいう。チュルク諸語の北西方言 (キプチャク方言) に属する言語。旧ソ連領内に約 800万人以上の話し手があって,カザフスタン,ウズベキスタン西部のカラカルパク自治共和国に分布し,中国ではシンチヤン (新疆) ウイグル自治区を中心に約 114万人,モンゴルの西部に約 115万人を数えるほか,アフガニスタンにも分布する。いわゆるキプチャク=ウズベク語はカザフ語に近く,その一方言であるとみなす説がある。ロシア語からの借用語が多い。ロシア文字による文字言語を有する。

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世界大百科事典 第2版の解説

カザフご【カザフ語 Kazakh】

カスピ海から東へ中国に接するまでの広大な地域をもつ中央アジアのカザフスタン共和国と中国,モンゴルで話されている。前者には旧ソ連内のカザフ人の約80%に相当する約700万人が住み,そのうちの約98%の母語。ただし,同共和国の総人口の約42%を占めるにすぎず,1980年代末まではむしろロシア人の方が多かった。これはウラル工業地帯が同共和国の北部まで延びて来たためである。中国とモンゴルの話し手は100万余。

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大辞林 第三版の解説

カザフご【カザフ語】

チュルク語族の一。カザフスタン全域・ウズベキスタン西部、中国の一部で話されている。文字は、カザフスタンなどを中心にキリル文字を改良した文字体系を使用している。文法機能は接辞で表される。方言差は少ない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カザフ語
かざふご
Казах Kazakh

カザフスタン共和国で約800万人(1989)、中国の新疆(しんきょう/シンチヤン)ウイグル自治区で約110万人(1990)、モンゴル国で約10万人が使用している、トルコ系諸言語の一つ。カザフ語とよばれるが、カザックと自称するからカザック語とよぶべきである。同様に、「カザフスタン」よりも「カザクスタン」とするのがより正確な表記といえよう。トルコ語族のうち、キルギズ語などとともに中央語派に属する。他のトルコ諸語の語頭の[j]が[]で対応する特徴を有する(ol/、トルコ/yol/「道」)。広い分布をもつが、方言差は大きくない。カザフスタン共和国では、東北方言が文語の基礎をなす。文字言語は19世紀後半アラビア・ペルシア文字によって始まり、ラテン字母を経て、1938年からキリル文字による正書法を採用しているが、ラテン化が進んでいる。中国では漢語(ぴんいん)字母による正書法を使っていたが、アラビア文字が復活した。[竹内和夫]

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世界大百科事典内のカザフ語の言及

【キルギス語】より

…ほかにロシア人が21.5%いる。かつてカザフ語をキルギス語といい,キルギス語をカラキルギス語といったことがある。言語の系統としてはチュルク諸語に属し,ハカス語,ウイグル語に近い。…

※「カザフ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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