コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

カドモス カドモス Kadmos

6件 の用語解説(カドモスの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カドモス
カドモス
Kadmos

テーベ市の創建者として名高いギリシア神話の英雄。フェニキアアゲノルの息子で,ゼウスにさらわれて行方不明になった姉妹のエウロペの捜索を父に命令されて国を離れ,デルフォイの神託に従い,テーベの建てられる場所に来た。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

カドモス(Kadmos)

ギリシャ神話で、エウロペの弟。テーベの都の建設者で、初代の王となった。ギリシャに文字を伝えたとされる。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

カドモス

ギリシア伝説のテュロス王アゲノルの子,テーバイテーベ)の建設者。デルフォイの神託によって白牛に導かれてボイオティアに着き,泉を守る怪竜を殺し,その歯を抜いて地に植えると戦士が地中からとび出してきて,テーバイの建設をたすけた。
→関連項目テーベ伝説

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

カドモス【Kadmos】

ギリシア伝説で,テーバイの建設者。フェニキアのテュロス王アゲノルAgēnōrの子。姉妹のエウロペがゼウスに誘拐されたとき,彼は父王から,彼女を見つけるまでは帰国を禁ずという厳命のもとに,その捜索に出されてギリシアに来た。しかし捜索はむなしく終わったために帰国を断念し,デルフォイの神託の指示どおり,アポロン神殿の近くで見かけた牝牛につき従ってボイオティア(〈牝牛の国〉の意)に着き,牛が体を横たえた地点にカドメイア(のちのテーバイ市の城塞)を建設した。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

カドモス【Kadmos】

ギリシャ神話で、フェニキアの王子。神託に従い牝牛が体を横たえた地にカドメイア(後のテーベ市)を創建。この時、泉を守る竜を退治しその歯をまくと、地中から軍兵が現れ、テーベの貴族の祖になったという。ギリシャ人にアルファベットを伝えたとされる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カドモス
かどもす
Kadmos

ギリシア神話で、テバイ(テーベ)の都の創建者、また初代の王。フェニキアのティロス(またはシドン)の王アゲノルとテレファッサの息子。姉妹のエウロペがゼウスにかどわかされたとき、父の命令で母親を連れてその捜索の旅に出、トラキアに至るが、のちにデルフォイの神託に従って1頭の牝牛(めうし)の後を追い、テバイの地へやってきた。カドモスはここでアテネ女神に犠牲を捧(ささ)げるため従者にアレスの泉の水をくみにやらせるが、泉を守る竜が従者を殺したためにこれと闘って倒し、その歯を大地に播(ま)いた。するとその歯から武装した戦士が生え出たので、その中に石を投げ込んで同士討ちをさせ、最後に残った5人に協力させてテバイの都を建設した。テバイ王となった彼はアレスの娘ハルモニアと結婚し、アウトノエ、イノ、アガウエ、セメレらの娘と息子ポリドロスを得た。のちに王位を孫のペンテウスに譲ってイリリアへ隠退し、最後には妻とともに大蛇と化して極楽浄土(エリシオン)へ送られた。彼は文字をギリシアに持ち込み、文明開化の礎(いしずえ)を築いた人物とされる。[丹下和彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のカドモスの言及

【テーベ】より

…古代名テーバイThēbai,現代ギリシア語ではティーベThívai。伝説によれば,フェニキア王の子でギリシアに文字をもたらしたと伝えられているカドモスが,ゼウスに誘拐された姉妹エウロペを探し求めてギリシアにやって来て,デルフォイの神託に従って建設したという。これによりテーベのアクロポリスはカドメイアKadmeiaと呼ばれた。…

【テーベ伝説】より

…以下では伝説をできごとの順に従って便宜上三分して大筋をたどる。(1)カドモスによる建国の物語。カドモスはフェニキア王アゲノルAgēnōrの息子で,姉妹のエウロペがゼウスにより誘拐されたとき,父王により探索に出された。…

【フェニキア】より

…とりわけウガリトでは,楔形文字を利用した世界最古の実用的アルファベットが発明された。上述のテュロス王アゲノルの別の息子カドモスがギリシアのテーバイにいたり,文字を伝えたという伝説の背景はこの頃のことと思われる(1964年のテーバイにおけるメソポタミア製円筒印章群の出土はこれを裏づける)。
[フェニキア人都市の独立時代]
 後期青銅器時代のフェニキアは,総じてエジプト第18,19王朝の支配下にあり,諸都市はその臣従国であったが,前1200年ころ〈海の民〉の到来とともにエジプトの支配権は失われ,カナンには〈海の民〉のほか,アラム人やヘブライ人が入植した。…

【竜】より

…ギリシア神話の怪物ピュトンはアポロンに射殺されて,同地の支配を人間の手にゆだねる。テーバイの建設者カドモスはアレスの泉を護っていた竜を斬り殺す。彼が女神アテナの命に従い竜の歯を地面にまいたところ,地中から戦士たち(スパルトイSpartoi。…

※「カドモス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

カドモスの関連キーワードアドラストスアンフィトリュオンイダスエピゴノイセメレテーベテーベ伝説パラディオンライオスギリシャ文字

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone