カラマズー(英語表記)Kalamazoo

デジタル大辞泉 「カラマズー」の意味・読み・例文・類語

カラマズー(Kalamazoo)

米国ミシガン州南西部の都市。カラマズー川沿いに位置する。オランダ系移民が多く居住する。セロリほかチューリップグラジオラスなど花卉かき類の集散地として知られる。カラマズー大学、西ミシガン大学が所在

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「カラマズー」の意味・わかりやすい解説

カラマズー
Kalamazoo

アメリカ合衆国ミシガン州南西部の都市。人口8万2000(1994)。奇妙で滑稽な感じを与える市名であるため,流行歌などで語呂合せに利用されることが多く,アメリカ中の人々がこの町の名を知っているといわれる。地名アルゴンキアンインディアン語で〈沸騰する水〉の意。19世紀中葉にオランダ移民が移住して以来,セロリ,チューリップ,パンジー,グラジオラスなどが近隣で栽培され,その出荷がおこなわれる。製紙業も盛んである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カラマズー」の意味・わかりやすい解説

カラマズー
からまずー
Kalamazoo

アメリカ合衆国、ミシガン州南西部カラマズー川に臨む都市。人口7万7145(2000)。鉄道、ハイウェー、空港と交通の要地であり、肥沃(ひよく)なカラマズー谷で栽培されるセロリ、ハッカトウモロコシやチューリップ、グラジオラスなどの球根ブドウなどの果物集散・交易地として重要である。工業の発達も著しく、薬品ストーブ、衣料品などの製造工業や製紙業が盛ん。文化・教育施設が多く、とくにウェスタン・ミシガン大学、カラマズー大学などを中枢とした優れた図書館システムを誇っている。

[作野和世]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラマズー」の意味・わかりやすい解説

カラマズー
Kalamazoo

アメリカ合衆国,ミシガン州南西部の都市。ミシガン湖の東方約 60km,シカゴとデトロイトのほぼ中間点,カラマズー河畔に位置する。 1829年最初の小屋が建てられたが,それ以前からインディアンとの毛皮取引の場所であった。 74年以来製紙工業は市最大の産業に成長した。ほかに医薬品,貨車,金属製品など多業種にわたる工場が立地する。カラマズー産のセロリーは,最初数多くのオランダ人移民によって栽培され,国内に名高い。カラマズー・カレッジ,ウェスタンミシガン大学がある。人口8万 277 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android