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カワカマス カワカマスEsox reichertii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カワカマス
Esox reichertii

カワカマス目カワカマス科の淡水魚。全長約 1m。体は細長く,青灰色で,腹面淡色である。吻は縦扁し,カモに似ることから,カモグチとも呼ばれる。アムール川サハリンモンゴルに分布する。

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世界大百科事典 第2版の解説

カワカマス【pike】

ニシン目カワカマス科の淡水魚。カモのくちばしのような形をした口をもつのでカモグチとも呼ばれる。全長1m以上に達する。鋭い歯をもちきわめて貪食(どんしよく)で,各種魚類はいうまでもなく,ときには小型哺乳類や水鳥までも捕食する。海産のカマス類に口の形態,貪食の点で似ているのでカワカマスと呼ばれるが,両種は分類学上はたいへん離れた類縁関係にある。英名と同じくパイクと呼ばれることも多い。サハリン以北,バイカル湖以東のシベリア,中国北東部の諸水系に広く分布している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カワカマス
かわかます / 川
pike

硬骨魚綱サケ目カワカマス科Esocidaeの淡水魚の総称、またはそのなかの1種。北半球の温帯、亜寒帯に分布し、流れの緩やかな湖沼や川にすむ。日本にはいない。エソックスEsoxのみで、北アメリカ東部に3種、シベリアに1種、亜寒帯の周域に分布する1種エソックス・ルチウスEsox luciusが知られている。化石はヨーロッパにおいて新生代第三紀の漸新世層から出土している。全長1メートルを超える大形魚で、体は丸太ん棒状。吻(ふん)は長く伸び扁平(へんぺい)でアヒルの嘴(くちばし)に似ている。口裂が大きく歯が鋭い。歯がイヌの牙(きば)に似ていることから中国で狗魚(コウユイ)とよばれる。英名のパイクもスパイク(大釘(おおくぎ))のような歯をもつことに由来する。背びれと臀(しり)びれは体の後ろの尾びれの近くにある。体は小さな円鱗(えんりん)に覆われる。
 淡水の猛魚であり、水草の茂みや浮木などに隠れて獲物を待つ。魚のほかカエルや水鳥なども捕食し、産地では恐れられている。産卵期は3~7月で、4年で産卵する。雄は雌よりやや小さく早熟である。肉は白身で食用にされる。アメリカ大陸では大物釣りの対象として人気がある。カワカマスEsox reichertiはカモクチともよばれ、樺太(からふと)(サハリン)からバイカル湖にすむ。[中坊徹次]

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