コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

カント学派 カントがくは Kantianism

翻訳|Kantianism

3件 の用語解説(カント学派の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カント学派
カントがくは
Kantianism

カント主義ともいう。カントの哲学を信奉する人々の哲学的立場。 J.シュルツ,K.ラインホルト,J.フリースらによってイェナを中心に形成されたが,それぞれの傾向によって,観念論カント主義 (S.マイモン,J.ベック) ,実証論的カント主義 (ラインホルト) ,心理学的カント主義 (フリース) などに区別される。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

カント‐がくは【カント学派】

カントの哲学を継承・発展させた哲学者たち。ラインホルトや、ドイツ観念論哲学者たち、19世紀後半以後の新カント学派など。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カント学派
かんとがくは
Kantist英語
Kantisteフランス語
Kantianerドイツ語

広義には、カントの哲学説を継承して、それを発展させた人たちをすべてカント学派ということができるが、フィヒテシェリングヘーゲルショーペンハウアーら、独自の学風を練り上げていった人たちまでをもカント学派とよぶのは適当ではなく、むしろ、カントの生前からその哲学説を信奉し受け継いだ哲学者たちのみをさすのが妥当であろう。このグループに属するものとして、J・シュルツ、K・E・シュミット、J・S・ベック、K・L・ラインホルト、S・マイモンなどがいる。
 シュルツは数学者であったが、カントの同僚にしてよき理解者であった。彼の著書『カント教授の純粋理性批判についての解説』(1784)によって、それまで世上の理解を得られなかった『純粋理性批判』(1781)にようやく人々の目が集まるようになった。さらにラインホルトの『カント哲学に関する書簡』(1786~87)が出るに及び、カント哲学は、学界のみならず、知識階級全般に浸透することとなった。ラインホルトは、カント哲学を土台としつつも、その前提たる感性と悟性あるいは理論的認識と実践的認識の二元的区分が、実はただ一つの根本的事実に由来する、と主張して、自らの哲学を根元哲学と名づけた。
 マイモンは、カント哲学の要石(かなめいし)でもあり躓(つまず)きの石でもある物自体概念を否定し、批判哲学にとっての核心は意識と表象のみであるとして、ラインホルトのような根元的原理への方向をとらず、もっぱら意識の世界のみを考察の対象とした。彼の思想は、カント自身からも高く評価されるとともに、フィヒテやシェリングによっても尊重された。
 これらの哲学は、しかし、フィヒテに始まるいわゆるドイツ観念論の輝かしい活動のなかで光を失ってゆくが、19世紀もなかばを過ぎると、ふたたびカント哲学に帰ろうとする動きが生じた。新カント学派とよばれる人たちの哲学がそれで、現代思想の成立に少なからぬ影響を及ぼした。[武村泰男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

カント学派の関連キーワード西南ドイツ学派絶対的観念論マイモンルヌービエカント主義新カント学派ストイックスピノザ主義ちんともかんともピカン

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone