デジタル大辞泉 「カーボンニュートラル」の意味・読み・例文・類語 カーボン‐ニュートラル(carbon neutral) 《環境中で、二酸化炭素の排出量と吸収量が同じであるという意、炭素中立》1 植物や植物を原料とするバイオエタノールなどを燃やして出る二酸化炭素は、植物が生長過程に吸収した二酸化炭素と同量で温室効果ガスを増やすことにはならず、環境破壊にはつながらないという考え方。→バイオマス2 日常生活や経済活動によって排出される温室効果ガスのうち、排出者自身の努力では削減できない分を、他の場所で達成された削減・吸収量で相殺することによって、温室効果ガスの増加が実質的にゼロになった状態。→カーボンオフセット 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵 「カーボンニュートラル」の解説 カーボン・ニュートラル 木材や農業廃棄物などはバイオマスと呼ばれるエネルギー資源であり、炭酸同化作用により太陽の光を吸収して空気中の二酸化炭素を固定する。バイオマスをエネルギーとして利用する時、燃焼などにより二酸化炭素が排出されるが、植林や農作業により再びバイオマスが大気中の二酸化炭素を吸収する。このため、バイオマスの利用により大気中の二酸化炭素が増加することはない。これをカーボン・ニュートラルと呼ぶ。バイオマスを化石燃料の代わりに利用すれば、二酸化炭素の排出を抑制できる。 (槌屋治紀 システム技術研究所所長 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報